第185話 ボリジ

第185話 ボリジ

学名がBorago officinalisという「ボリジ」は、葉っぱや茎、蕾にまでがポヨポヨォ~とした白い毛に覆われているんですけど見えますかね?この容姿から、ラテン語のborra(剛毛、粗毛)を意味する命名がされたんだそう・・

産毛

ボリジ

でも、ハイビ的には青い星型の花が咲くことから、ラテン語のstella、stella、stella(星)や、caerula、caeruleus、caeruleum(青)の言葉から連想して命名して欲しかったかもぉ~(*´Д`)デキルワケナイッショ❢って?

いやいや・・為せば成る銀星石-1

ちなみにこの石は銀星石(WAVELLITE)って言うのですが、ちょこっと大きくしてみたら、レモンスライス、しかも少し乾燥気味のレモンスライスがポロポロって付いてる風に見えなくもないんですけど、これを見つけた方が銀の星を連想して銀星石って・・(;一_一)・・だから、ボリジだって・・☆が付いても・・って、関係ないか?も一枚・・エッヘへ(^。^)y-.美

銀星石-2

ボリジの原産は地中海沿岸、南スペインやモロッコあたり、花を色別に分類するとしたら、ボリジの花の青色はダントツ大好きな色です(*’▽’)。

このボリジの花の写真は、2年前に写した写真((・´з`・)古くて・・すいまっしぇん(゚д゚)!)なのですが、いつ見ても美写真はいいですよね~(^。^)y-.。o○いつでも見れるっし(←当たり前)花弁の汁からとった青色は「マドンナ・ブルー」とも呼ばれ、聖母マリアの青色の衣を描く色としても古くから珍重されていたそうなんですよね、青い衣?青い色と言えば、ハイビなんかは、フェルメールの「青いターバンの少女」とも呼ばれる「真珠の耳飾りの少女」の青いバンダナ(ターバンって言うってのにぃ~(*´Д`)・・)なんかが思い起こされるんですけどね。

最も、「真珠の耳飾りの少女」に用いられた青絵具はラピスラズリから作られた絵具らしい・・

(エッ(゚д゚)!石から❢キラリ( ̄― ̄)☆☆☆いやいや><石の話は今回は禁★(・´з`・)ツマンナイな❢)青・蒼・・・実に魅力的な色ね~(‘◇’)ゞ

 

 

ボリジの種子から採れるボリジ油は、肌のアンチエイジングケアに・・とか、アレルギー性皮膚炎や湿しんの改善に・・と、含有するγ-リノレン酸(GLA)に焦点をあて、キャリアオイル部門として、アロマテラピー業界では知られているのですが、クッキング業界では、花は「ボリジの砂糖漬け」とか、エディブルフラワーとして出回ってるみたいなんですよね。メディカルハーブとしては、使用部位が地上部の場合と、種子油の場合とでは安全性のクラス分類がチョイ違うんみたい・・なので、今回は、ここら辺をちょこっとご紹介してみようかと思ってね(*’▽’)

 

< ボリジ >

学名:Borage officinalis

英名:borage

科名:ムラサキ科 置換性一年(二年)

別名:ルリジシャ(瑠璃萵苣)、スターフラワー

と、ここまでは一緒なんだけど、使用部位別に見てみると・・・

 

 ・・・

使用部位:種子(種子油)

抽出方法:低温圧搾法

安全性(クラス分類):クラス1

 

・・・

使用部位:地上部

安全性(クラス分類):2a、2b、2c、2d-長期の使用は不可。

注釈として1996年7月、(AHPA評価委員会)は、本品を含め有毒なピロロジジンアルカロイドを含有する植物原料を用いたすべての製品に以下の注意を促す製品表示をする事を勧告した。「外用のみ。外傷(切り傷や擦り傷)がある場合は使用してはならない。授乳中も使用してはならない。」(参考文献➡メディカルハーブ安全性ハンドブック「監修」日本メディカルハーブ協会)と、こんな風に掲載されております。

 

 

日本の、健康食品の安全性についてはどっかなぁ~(。´・ω・)?って、調べてみました

<法規・制度>:「ルリジシャ (ボラゴノウ/ボレイジ) 葉、花は「医薬品的効果効能を標榜しない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される 。」

 

<危険情報>一般には、適切に経口摂取する場合は安全性が示唆されている。肝毒性のあるピロリジンアルカロイド(←正式にはピロリジジンアルカロイドだと思う(・∀・)Byハイビ)成分を含む製品を摂取した場合はおそらく危険と思われる。ボリジは葉、花、種に肝毒性のあるピロリジンアルカロイドを含む。ピロリジンアルカロイド(←正式にはピロリジジンアルカロイド・・)は低濃度でも繰り返し摂取することで 重篤な静脈閉塞症を起こす可能性があり、また、発がん性、変異原性があるため、ピロリジンアルカロイド(←〃)が含まれていないことが証明されているもの以外は摂取しない。

 

<安全性>:肝毒性のあるピロリジンアルカロイド(←〃)を含む製品を摂取した場合はおそらく危険と思われる。ボリジは葉、花、種に肝毒性のあるピロリジンアルカロイド(←〃)を含む。ピロリジンアルカロイド(←〃)は、低濃度でも繰り返し摂取することで重篤な静脈閉塞症を起こす可能性があり、また、発がん性、変異原性がある。妊娠中・授乳中の種子油の使用については信頼できる十分なデータが見当たらないため、使用を避ける。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。」なんて風に書かれてありまして、「すべての情報」も拝見致したところ、AHPAクラス分類及び勧告の記事も掲載しつつも・・・

 

<医薬品等との相互作用>理論的に考えられる相互作用として・・・

「麻酔薬:理論的には、併用することでボリジオイル中のγ-リノレン酸との相互作用により発作のリスクが増加する。」

「抗凝血薬、抗血小板薬:ボリジオイルに含まれるγ-リノレン酸は抗凝血作用があると考えられる。理論的には、併用により挫傷や出血のリスクが増加する。」

「CYP3A4誘導因子:理論的にはCYP3A4誘導剤はピロリジンアルカロイドの毒性代謝物への転換を促進する可能性がある。」

「非ステロール性抗炎症薬:理論的には、種子油との併用により抗炎症作用が抑制される。」

 

で、一番気になる点、安全性についての記事はと言えば、[総合評価]というところに・・・・・・・

<安全性>適切に経口摂取する場合は安全性が示唆されている。肝毒性のあるピロリジンアルカロイド(←〃)成分を含む製品を摂取した場合はおそらく危険と思われる。ボリジは葉、花、種にピロリジンアルカロイド(←〃)を含む。ピロリジンアルカロイド(←〃)は、低濃度でも繰り返し摂取することで重篤な静脈閉塞症を起こす可能性があり、また、発がん性、変異原性があるため、ピロリジンアルカロイド(←〃)が含まれていないことが証明されているもの以外は摂取しない。妊娠中・授乳中の種子油の使用について信頼できる十分なデータが見当たらない。」ってな感じで、同じ事ばっか書いてありますねん(泣)

この、健康食品の安全性の記事の情報源はなので、興味があったら、是非ご参考に(‘◇’)ゞ

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1814.html

 

 

でもね、ボリジに含まれるアルカロイドには数種類(リコプサミン、アマベリン、スピニン、7-アセチルリコプサミン)の報告があって、そのうちの2種類には毒性があるらしいのよね、不飽和のピロリジジン・アルカロイド(PAs)であれば毒性は許容される範囲なんだそうだけど・・・でもさ、そこに植えられているボリジの花や葉っぱに、どんな種類のアルカロイドを含んでいるかなんてことは素人には全く解らない事なんですよね~(/ω\)でっしょォ~❢❢「・・・ピロリジンアルカロイドが含まれていないことが証明されているもの以外は摂取しない。」なんて言われたってぇ~って思うんですけどね❢どっ思う?

メディカルハーブ安全性ハンドブックに戻りますが、種子油はクラス1で、「種子そのものはごく少量の飽和の(非毒性)ピロリジジン・アルカロイド、テシニンしか含有していない」とのこと、これにしたって、「・・・低濃度でも繰り返し摂取することで重篤な静脈閉塞症を起こす可能性があり・・・」って言ってましたよねぇ~(。´・ω・)?。。

 

 

ボリジの花を砂糖漬けにしたり、エディブルフラワーとしてテーブルに並べたり・・と、ハーバルライフ満喫のこの頃ではありますが、何も植物を弄るだけがハーバルライフではありませんよぉ~って、ここでTextの(←あっ(゚д゚)出たっText。そなの(・∀・)11月のその日までは、必ずお出ましさせようかと( ̄▽ ̄))

TextのP-130を開いてみてね➡「第17回ハーバルライフのデザイン」ってとこ(*´Д`)学習のねらいに、「ハーブを生活の中に取り入れたり、植物の知恵を学んだりすることをハーバルライフといいます。・・(略)」ってあったよねぇ~それとText P-29➡第3回、メディカルハーブの基礎知識の2⃣-(1)アルカロイドが出てるぅ~・・ボリジに含まれるアルカロイドは覚えなくてもいいんだけど、マテとかパッションフラワーに含まれるアルカロイドは覚えておいてね~ん。

人間はアルカロイドを薬の原料として植物さんから頂いてはいるけども、動けない植物の立場にたってみたら武器ね

何せボリジは美しい♡さぞかし昆虫から狙われることでしょうしね、ディオスコリデスやプリニウスさんも、その効能には注目したらしいし、植物さん・・・色々な種類のアルカロイドを体にため込んで、遙か昔から生きながらえてきたんやろなぁ~って、綺麗な花びらを見ながら思うんですよね~。

 

 

ボリジ油のもっぱらの評判と言えば、月見草油にも含まれるγ-リノレン酸が19%~29%と、多量に含有するという事、乾燥肌や湿疹、アレルギー性皮膚炎等の肌トラブルの改善とか、肌のアンチエイジングに有効なオイルである事や、γ-リノレン酸と言えば・・・Textの(←あっ(゚д゚)まただ・・)P-150メマツヨイグサにみる作用の所で、生理活性物質の調整(=エイコサノイドの調整)があげられてましたよね?元々の植物として見た場合の注意なんかにも焦点を当てて頂ければなぁ~なんて思ってるんですよね。

 

いろぉ~んなもんが販売されて、そそられる宣伝文句も多いけど、できれば、自分なりに調べたり、納得した上で(って、こういう風に植物さんの事、色々調べる事だって、立派なハーバルライフでっせ)より安全なもんを選んで使って欲しいって思うんですよね(*´▽`*)ポジティブ思考で考えて・・っと仰られても譲れないもんがあったりもする今日この頃なんですわ・・・あっはは<(`^´)>←笑ってはいないみたい・・。

 

じゃまたね

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