ふ*②

ふ・・ で始まるメディカルハーブのご紹介です。②

このページは、ハイビスカスが、2011年6月から現在(2014年8月4日)に至るまでの間、 「ハイビスカスのブログ・メディカルハーブのよもやま話」と題して、

http://hildesroom.cocolog-nifty.com/blog/ ページに投稿したブログの記事です。 新ブログページの開始に当たり、過去にお披露目したメディカルハーブの名称(英名)、一般名称・・を、「あ」~「わ」に分類し、掲載したものです。

 

 

 

 

 

フェンネル  

(第8話 2011/06/13 

 

フェンネル?う~ん・・ウィキョウ(茴香)と言えばご存知の方も多いかもしれない

茴香は、エジプトのエーベル・パピルス(BC16C頃)という薬草に関する本にも登場しており、古くから薬草として、また、料理の分野でも用いられている薬草です。

日本には平安時代に中国から渡来し、長野県や富山県などで栽培されてきましたが、意外にもフェンネルの原産は地中海沿岸ですこの事を知るまでは、私は中国やインドあたりが原産かな?と思ってました、というのも、フェンネルの香りは、スパイシーなカレー粉のイメージでおりましたしね、それ程、アジアンテイックな感じをおぼえますけどねぇ~

子供の頃のフェンネルの姿・・・緑美しい・・

フエンネル子供の時

料理の分野では結構ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、メディカルハーブとしての働きは、芳香健胃作用➡漢方方剤の“安中散”や、太田胃酸なんかにも健胃生薬として配合されているんですよ

 

今度、お薬箱のパッケージを見て下さいまっせ~「ウイキョウ」って書いてあるから!太田胃酸なんかは「食べる前に飲む」てな具合に、老若男女・・どなたにも愛用されているとおもいますがね・・!?えっ(ー_ー)!!おじさんだけじゃないかって?いやいや・・

 

 

 

 

< フェンネル >

学名: Foeniculum vulgare

英名:Fennel

和名:ウイキョウ

科名:セリ科

使用部位:果実

メディカルハーブのフェンネルはこんな感じねぇ~

Foeniculum とは、ラテン語のfoenum(干草)から「Foeniculum:各種の芳香を持つ千草」に変化して現在に至っていると言われており、Vulgareは(一般の、普通の)と言う意味です。触ってみても、カサコソ・・・干したもみ殻みたい・・・(←表現が怪しい。。)

110612_212420淹れる前に少し砕いて蒸らし時間は5~10分ティ―にして暖かいうちにいただきますが・・飲用するタイミングは食間がおススメですからぁ~

まれに、セリ科の植物にアレルギーのある方・・う~~ん・・セリ科といえば他に思いつくのはニンジン・セロリ・ヨモギなどでしょうか?これらの食品を受け付けない!といった体質の方なんかはフェンネルにもアレルギーが起る場合があるので注意が必要です!身体への作用は?と言えば、消化促進とか、駆風作用によって胃や腸にガスが充満する状態を緩和してくれます。

含有成分として、精油成分にトランスアネトール・フェンコン・エストラゴールとか・・油脂成分、フラボノイドのクエルセチンやケンフェロール、フラボノイド配糖体のルチン、タンパク質・・と、実に華やか!中でもフラボノイドのクエルセチンには毛細血管の脆弱性や異常透過性を抑制する働きがあり、内出血の予防なんかに利用されている成分なんですよそれに、ルチン・クエルセチンはビタミンPとも言われ、毛細血管を丈夫にする作用があります!今度ご紹介しようと思っているエルダーフラワー(西洋ニワトコ)なんかにもこの成分が入っていて、これを利用してアレルギー撃退に奮闘するくらいですから・・・こうご期待!!

クエルセチン・ケンフエロールという成分が相乗的に働いて駆風作用を、他に精油成分のトランスアネトールには鎮痙作用といって、平滑筋(←とは?自分で動かす事の出来ない所の筋肉・・胃とか腸とかいった内臓の筋肉ね❤)の収れんを緩和して疼痛を除去してくれる作用や去痰作用(気管及び気管支に分泌される粘液の喀出を促進する作用)などが認められているんですよね~~。最初にフェンネルは健胃作用~胃腸系に良いハーブと紹介したけど、実は、一方では呼吸器系にも良いハーブなんですよね!まさにミラクウルゥ~ フェンネルティ―なんかは、まさに一石二鳥なのメディカルハーブって言えるんじゃないでしょうか?そうですね~ちょっと想像してみて下さいまし!

例えばですよ・・・・・

「風邪気味かなのどのあたりがイガイガしてて、時々痰がつまる感じで、吐き出してしまえばスッキリするんだけどな・・鼻炎の様な症状もあったりしてどうも・・鼻汁もグジュグジュしてるし・・鼻から咽喉からメチャクチ・・で、昨日から、どうも胃腸の様子がイマイチ!」てな体調で出勤したとするでしょ*そこに上司からお声がかかって、夜の食事会(もちろんお酒もあり!)に出なくてはならなくなった日なんかは、まさにフェンネルティ―なんか、おすすめなんですよね、夜の飲み会(お食事会)だったら、ランチのあと2~3時間して(午後のお茶タイムにでも・・)飲むのがベストです!太田胃酸の場合は「飲む前に飲む!」がキャッチフレーズなように、健胃剤は大抵の場合、用法が食間(食後2~3時間)の服用になっているんですよね。

(脅すわけではありませんが)注意としては妊娠中は多量の使用は避ける!とか、精油のエストラゴールという成分には、肝癌を起こす作用がある(前発癌物質)とも言われている事もちょこっと頭の片隅にでも入れといて下さい!←長期の摂取はよろしく無いってこと 。でも、短期間・適切に(使用部位は果実)経口摂取する場合は安全性が示されているので心配ご無用です!

でわね~んばいば~い

またの機会までごきげにょお~って・・明日も書くよぉー

 

 

 

 

フラックスシード  

(第34話 2011/07/10

生活習慣病予防に活躍するメデイカルハーブ ~9~

 

<フラックスシード>

 

学名: Linum usitatissimum 

英名: Flaxseed ・ Linseed
和名: 亜麻仁

科名: アマ科

使用部位: 種子

 

<含有成分>油脂(リノール酸16.1%、α-リノレン酸60.1)、フィトステロール、粘液質、青酸配糖体、食物繊維、植物性リグナン

<作用>α-リノレン酸の補給によるエイコサノイドの調節、緩下、粘膜の保護

<適応>生活習慣病予防、慢性便秘、咽頭炎、腸炎

 

<服用法>

緩下目的の場合種子を粉砕して10~20g(食サジ1~2杯)を食事の際に150ml以上(コップ1~2杯)の水と一緒に服用。

(なんで、水と一緒に飲むのか?鼓腸を起こす事がありまして、水が足りないと、プ―プ―○○○がでるし、張った感じで苦しくなるのよね~やってみたよぉ~・・・だから・・・ ・ ・ ね。)

粘膜保護目的の場合種子を食サジ1杯に水150mlの冷水を注ぎ、20~30分放置した後に浸出液の実を服用する。

(水に入れると種子の表面が粘液質になるから、かき混ぜてみて!ドロドロした液体になるからね、種は飲めないと思うよ~でも、納得できると思う!)

 

<安全性>クラス2d:すくなくとも150mlの水分と共に摂取する事。でもって、腸閉塞には禁忌

腸に炎症がある場合にはあらかじめ十分に水を含ませてから服用する事が望ましいって、書いてあるのですよね~怖がる事は無い!ちゃんと、用法・用量を守れば良いのよね~ハイビスカスは日本人だけど、米国ではヘルスフードとして、パンに入れて焼いたり、シリアルとして食事に供しているとからしいよ

多分、日本人は、“ゴマ”の感覚で供すればよろしいかと思いますが・・・粉砕してご飯にかけていつもより味噌汁をイッパイことすすってってやればいいんじゃないでも、ニンジンジュースやトマトジュースに入れて飲んだり、サラダに振りかけて食べたりしてる人・か~な~り~いるのですよね!最も、種のままだと消化しにくいとか、栄養素が吸収されにくいので、粉砕して使うとか、フラックスオイル(結構高価)として用いる方が効果的(というか・・簡単ね!)と言われております。

 

フラックスシードは、古代ギリシャの時代から緩下剤とか、炎症に対しては罨法(あんぼう)として使われていたんですってよ*罨法ってね身体の一部に温熱or寒冷刺激を与えて炎症や、充血、疼通を除去する治療法の事。血液の流れを回復させるには患部を温める「罨法」が効果的!と聞きます・・・で、ハイビスカスもやってみたけど・・・大きな声では言えませんが・・今時代の湿布薬の方が、効くかもぉ~昔のヒト~すんません(--〆)。食物繊維をたっぷり含んでいるから整腸作用を高めて、腸の蠕動運動を促進→便秘解消→血中コレステロールの低下~~老廃物や毒素を吸収して排出・解毒作用も期待できるってもん!生活習慣病予防に役立つ所以ね。

 

でも、一部の動物実験報告で、アマニ油は副作用が少ないとされるけど、30g/日以上の摂取で、軟便や下痢を起こす事があるとの報告もあったりしますが・・・・もっとも、30gって言ったら・・どんだけ~って感じよね!?まっ心配はしてないけどね。それと、女子にもお役に立つ成分が・・・植物性リグナンってヤツの話・・ですが、人の体内で動物性リグナンに変換されてフイトエストロゲンとして働くようになるんですって!なので~更年期の症状を軽減したり心臓疾患・骨粗鬆症・乳癌・大腸癌のリスクを低下させたり、善玉コレステロールを増やすなど生活習慣病の予防に有効との報告もあったりするから・・・・・飲み逃せないぞっ(舌かみそっ)て感じですよね

いっぱいこと歳くったおじさん・オバサンは忘れてしまったかもしれないけど、(あ~ぁ若い方々もこのブログ見てくれてるかな~~??見て欲しいんだけどなぁ~)

 

脂肪酸の話にいきますねんオメガ(ω)-6とかオメガ(ω)-3とか・・覚えてる

欧米で必須脂肪酸を炭素の2重結合の位置から区別した言い方、オメガ(ω)って、ギリシャ語アルファベットの最後の文字で、オメガ-3は脂肪酸の端から数えて3番目の炭素に2重結合があるという意味ね、これをそのまま日本でも採用していたってわけなんですが、今時は、n-6系とか n-3系って言ってます。そこでハイビスカスはn-XXと言わせていただきますが、リノール酸(=n-6)は、主に紅花油・ひまわり油・コーン油などで知られておりますが、α-リノレン酸(=n-3)は、亜麻仁油・シソ油・エゴマ油に入っております。

 

さかな(魚)を食べると~^^♪ 頭が良くなる~て歌ありましたよね(今も、子供ちゃんが歌ってるかも・・)DHAって聞いた事あるでしょ?これは脳にとって唯一のn-3系高度不飽和脂肪酸の供給源だし(とっても大事!)細胞を構成するリン脂質の構成成分でもあり、生物活性代謝産物に代わっていって・・・炎症を鎮めたり、反対に炎症を起こしたりする成分になっていくんですよね。<作用>で、“α-リノレン酸の補給によるエイコサノイドの調節“とか、わけのわからない事いってたでしょここら辺の事をいってます・・・他にも作用はありまして、血中の脂質を下げるとか、血小板凝集抑制作用だとか学習機能の向上だとか網膜反射能の向上とか抗アレルギー作用とかが期待できる成分なんですよ。毎日、魚ばっかりもとっていられないし・・たまにはね~~必須脂肪酸はやっぱ外からとらなきゃダメで・・・でも、n-6系(リノール酸)はHDLも一緒に下げてしまうとか・・・てなわけで、最近はn-3系の亜麻仁油やシソ油も結構スーパーで見かけるようになったかな?みんなが勉強しだしたからよねでも、亜麻仁油はとても酸化されやすい(不飽和脂肪酸だからね)ので扱いが難しい・・・お料理で火は使わないでドレッシング風に使うべし取り過ぎもダメね。

 

用法・用量をきちんと守りさえすれば、メディカルハーブの、フラックスシードなんかは、かなりおススメなんですけどね。

日頃の習慣でっちょこっとづつ・・・ヒトによって違うとは思いますが、アレルギー体質の改善などの効果もあったりしてるみたいよ。

梅雨も明けたことだし・・・体の代謝を促進するようなハーブも少し取り入れて、来るべき秋にそなえましょ

・・

じゃrock・またね