第385話 再び登場のミソハギ

副題:382話に続いて、またまたミソハギの登場です(*^-^*)

こんにちわぁ~(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

またまた・・シトシト雨☔の日が続いておりますが、お元気でしょうか?

 

またまたミソハギに触れる機会がありまして、382話に一度語っておりますが、あの時はわき役でしたけど今回は主役です( ̄▽ ̄) ✿み✿て✿ね✿

 

先日、散歩途中に雨がポツポツ・・思わず、近くのシマチューの園芸コーナーに雨宿りを~、そこで、風にそよいでいる桃色の鉢植えに目が留まりました。

傍らにはワレモコウが・・・「エッ(゚д゚)!

ワレモコウの花の季節だったっけ!!?・早いんじゃねぇ!!?」と思いましたが、今はもぅ7月だったことに気が付いて一人●~*苦笑・・((´;ω;`)ウッ…ボケたかな?)株元に差し込まれているラベルを見て驚きっ!!(゚д゚)!ミソハギと書いてありました。

「うっそぉ~っ(゚д゚)!!!?」でした。

ミソハギについては、以前、訪れた薬草植物園で鑑賞してきた折、少し調べておりましたが、あまりの風貌の違ったものを見て驚いたものですから・・もぉ~一回おしゃべりしたくなりました。ので、<(_ _)>よろしくねぇ~( `・∀・´)ノヨロシクです

🌿 🌿 🌿 🌿 🌿 🌿

 可憐&はかなげで。思わずスマフォでパチッ✨📷✨✨(ボケボケでごめんなさい)

ラベルをじっくり拝見👀するも、学名は記載されておらず「薬用」の記載も無し!!

ミソハギの改良品種に「ミソハギ」と「エゾミソハギ」の種間雑種の雌禊萩(メミソハギ:(×salicaria))というものもあるそうなのだけど、これがそうなのかなぁ~と想像するだけ、せめて学名も記載して欲しいと強く思っちゃいました。

ちなみにエゾミソハギ(蝦夷ミソハギ)の学名はLythrum salicaria L.、ミソハギとは学名が違うのですよね(*^-^*)。

で、薬草植物園で見てきたミソハギがコレ(第382話の写真と同じですぅ~)

鉢植えするどころか・・1mくらいありそうな丈の様子です。

 

ねっ(/ω\)シマチューでみたミソハギとは見てくれが全然ちがうでしょ~(。´・ω・)?

「違う品種だよなぁ~」「誰かおせ~て~」な感じです💦💦💦

薬草植物園のラベルには、こんな風に書かれておりました。

Lythrum anceps:ミソハギ、

生薬名:千屈菜(せんくつさい)

民間療法で急性胃腸炎、下痢止めなどに煎じて服用

成分:トリテルペン、タンニン等

分布:日本(本州~九州)、朝鮮半島

漢方では、この全草を摘んで乾燥させたものを「千屈菜」と称して煎じて収斂薬として下痢止めに餅られていたそうなんですよね、西洋医学では未開な部分が多く中医学では使われないこの薬草ですが、江戸時代の和法書に記載があり、急性胃腸炎や膀胱炎に良いとしてあるそうなのですが、急性胃腸炎の際にはゲンノショウコの方が優れているととの事、煎じて服用する際にはゲンノショウコとの併用が勧められてもおります。

🌿 科名はLythraceae:ミソハギ科に分類されているのですが、エングラー体系では日本には3属9種、APG分類だと目録記載数で7属、種数でもっと沢山の種がこの科に分類されているそうなのですが、日本の自生種のミソハギ科はミソハギとエゾミソハギの2つ以外に、帰化種も数種あるそうなんですよね、長・中・短の雌シベ、雄シベの組み合わせで自家受粉を防ぐシステムも持っているそうですぅ~~賢い❣( ̄▽ ̄)。

🌿 属名はLythrum:ミソハギ属、Lythrumはギリシャ語の”lythron(血)”の意味なんだそう・・ひえぇ~(;゚Д゚)~怖!!ですが、花が血のように赤いところからだとか?種名のanceps は、両頭の・茎に両翼のある・・の意味からだそう。ところで、ミソハギのミソを「味噌」と想像した方はいらっしゃいませんか( ̄▽ ̄)? じ・つ・は、ハイビがそうです((´∀`))ケラケラ(←正直ものね)味噌を作るときに利用したのかな??とか、味噌の匂いがするとかなぁ(・・?とね。でも見た感じは「盆花」に似ているなぁ~と、昔の記憶が蘇りました。

🌿 和名のミソハギの語源を調べてみると、

「禊萩(ミソギハギ)」、あるいは「溝萩(みぞはぎ)」とでてきます。

禊ぎに使う萩に似た花ということから「禊萩(ミソギハギ)」と転訛してきた‥云々、水辺を好み湿地や川のほとりに広く自生することから「溝萩(みぞはぎ)」ともよばれるようになったのだそう。(味噌には無関係ね(´;ω;`)ウゥゥ)でした)盂蘭盆会にはミソハギの花穂で、供え物に水を注ぐ風習があり、キキョウやオミナエシなどと共にお墓にも供えする花で、旧暦のお盆の頃に花が咲き仏前に供えられる事が多い事から「盆花(ぼんばな)」とも呼ばれます(*^-^*)。

子供の頃、田舎でお盆の頃になると、婆様(←あまり好きじゃなっかった婆様ね)に手伝わされて、お墓に飾る花を数種束ねるのですが、この盆花が必ず入っておりました。パッとしない花束でも、この盆花(=花の色は濃いし背が高くてガッチリしているものだからよく目立つ)が入ることによって華やかな花束に変身するので、ご先祖様の御墓が妙に✨ゴ~ジャス✨になっていた気がいたします。

 

 

じゃ ✋✋ またねぇ~

🌿 🌿 🌿

 

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第384話 トゲ無しベニバナ ✿

こんにちわぁ~(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

お元気ですかぁ~?

ハイビはお陰様で元気でぇ~っす。( *^^* ) ありがとさまぁ~(´▽`)アリガト!

薬草園の一角に、とげとげしい荒くれものの如く🌿暑さにも負けずに力強く咲いておりました。この植物の名前は「紅花」ベニバナ。葉っぱにも茎にもトゲがいっぱい!!

痛そぉ~( ノД`)…💦💦でした

キク科・アザミの仲間、頭状花といって小さな花が集まって咲きます。ベニバナの別名には「紅くれない」「久礼奈為(クレナイ)」「呉藍(クレノアイ)」「末摘花(スエツムハナ)」など色々とありますが、呼び名からも、中央アジアかエジプトのナイル川流域が原産地と考えられるこのベニバナはシルクロードを通って中国から朝鮮半島を経て日本に渡来した事が想像できます~~♪はぁ~るばる来たぜ~♫ベニバナぁ~(^^♪・・ですね。

「末摘花」というのは、花の一番上の花びらから順に摘む事からなんだそう。

先日、花屋さんでベニバナを見つけました。

こちらは荒々しいトゲも無く、観賞用に改良された「トゲ無しベニバナ」(←というかどうかは謎?正式名称ではございませんが)早速お買い求めを。

 

 

 

レンズをマクロに変えて撮影を~小さな花がいっぱぁ~い (*´▽`*)

今まで抱いてたアザミ属のイメージが何処かへ吹っ飛びました(゚д゚)!

ベニバナというから、紅色の色素だけを想像してしまいますが、サフロールイエローという水溶性の黄色い色素の方がほとんど、防虫・防腐効果があり、昔から絹や紙を黄色く染める染料として、また、食品に黄色い色をつけるために便利に使われてきました。

花びらの先端にシュワシュワ~と見えるものが、水に溶けだすものかな?(。´・ω・)?  さすがマクロレンズ📷こんな所まで見られるなんて!!

百合の花の花粉の如く、触ったらついてしまいそう・・(´;ω;`)ウッ…・

自分でも驚いちゃいました!!★★★(←星みっつ)

 

最初は黄色い花だったのが、そのうちに紅くというか、濃い朱色(濃い橙色)に変化してきました

 

一方、紅い色素はカルサミン、これは水には溶けない色素なので、サフロールイエローを水に完全に溶かして除いたのち、弱アルカリ水に溶出させて麻布などに吸着させこの麻布を再度弱いアルカリの中で洗って紅の色素を取り出し、梅酢など果物の酸を入れて中和させ、紅の色素が沈殿するので上澄みをすてて乾燥させて紅を取り出したのだそう・・めんどくっさぁ~な感じで★(←星一つでしょぉ~(´;ω;`)ウゥゥ )

 

🌿メディカルハーブチック🌿に語るとしたら、使用部位は管状花、種子。

昔は、色素が赤い事から通経薬、婦人血乏道症(月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のこと)に良いとされたそうなのですが、特別な作用は認めがたいとも言われますが、他には、頭花のアルコール冷浸液を傷口の消毒や洗浄に、水煎液を冷やして消毒液としたり、動脈硬化予防に熟果または種子の熟した頭花を砕いて熱湯を注いで引用するなど、有用な植物➡🌿メディカルハーブ🌿だったのよねぇ~(*^-^*)

種子中に含まれるリノール酸については、アレルギーの改善やアンチエイジング、コレステロールの減少、血圧や血糖値の降下作用、肌の保湿など、健康に良い効果が期待され、ベニバナ油として出ておりますが「ベニバナ油に限らず抽出した油は、過酸化脂質化して、ガン、肝炎、動脈硬化の発生に関与するので注意が必要・・云々・・」とも言われてもおりました。

体に良いリノール酸とはいえ、紅花油のリノール酸含有量は80%にもおよぶことや、食品中からも摂り入れる事ができるので、リノール酸の過剰摂取が問題になってきたそうな・・(;´Д`)、過剰摂取はLDL(悪玉コレステロール)の増加を招くとか、中性脂肪を増やし血液がドロドロになり動脈硬化や心筋梗塞の原因になるなど、過剰摂取の問題がクローズアップされてきた為、リノール酸量を減らして活性酸素を押さえ抗酸化力の強いオレイン酸を豊富に含有したタイプに品種改良されたものが出てきております。

(バラの造花で販売元を隔したつもりですが・・・・・・・バレバレねぇ~(´;ω;`)ウッ…)

 

 

 ベニバナ  に戻りますが・・・

トゲ無しベニバナ(←正式名称ではありませぬ(/ω\))を見ていると、奈良公園に放し飼いにされている鹿に食べられないように、トゲの少ないイラクサが姿を消し、トゲの多いイラクサばかりが生き残ったという話を思い出します。

植物が動物から身を守るための武器ともいえるトゲでありますが、人間が扱いやすいようにとトゲの無いベニバナを創りだしましたが、創られたベニバナは、どぅ思っているのかなぁ~(。´・ω・)? と、語りかけてみましたが、答えは返ってきません・・そのうち・・このトゲ無しベニバナも今度は人間に折られないように茎が鉄のように変化したりするかも・・まさかね(/ω\)( TДT)ゴメンヨー

 

 

じゃ ✊ またねぇ~(@^^)/~~~

🌿 🌿 🌿

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第383話 植物園にて⑵ 黄色い花❀

副題:黄色い花🌸「河骨」(コウホネ)を眺めながら~

 

こんにちは~(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

台風がやってきそげではありますが、モシカシテ温帯低気圧に変身する可能性もありそぉ~でも、台風被害💦💦最悪を想定してご用心ですねっ!!

身を引き締めてまいりまっしょい!!

382話に続き、植物園で出会った薬用植物の話ね(^_-)-☆

この黄色い花の学名は、Nuphar japonicum

スイレン科コウホネ属に属する多年草の水草の「河骨」(コウホネ)。

底泥中這う地下茎から葉っぱが出て花が咲いているのだけど、名前の「河骨」の由来が実に不気味(゚д゚)!!!ぶるぶる~~泥の中の根茎が白い骨に見えたものだから、「河の中にある骨」=河骨(コウホネ)と名前が付けられたそうなのですよね、はじめは「カワホネ」と呼んでいたのだけど後に「コウホネ」へと変化してきたとのこと。

名前に「・・骨」なんてついていたら何気に不気味さが漂ってしまうけど、泥の中からスクッと伸びて咲いている黄色い花は実に感動モノでした。「泥の中の蓮」という言葉を思い出し、そういえば「蓮」が美しく咲くためには、汚れた泥水が必要で綺麗な真水だけでは大きくは咲かないと聞いております、「河骨」もそうなのかな?と思い乍ら、白い根茎は見えるのかな?と水中を覗いてみましたが、水は濁っていて水中の様子は見えませぬ(´;ω;`)ウッ…でした。

それに「河骨」の水中の根茎は生育が遅く,一年に数cmしか伸長しないとか、絶滅危惧種IA類に指定されているとのこと、生産農家さんもいらっしゃるようですが、生育が厳しいのだそうです‼貴重な植物なのね(;´Д`)シミジミ・・・

※絶滅危惧種IA類とは?環境省のレッドデータブックの分類で「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」の事。ハイビが遭遇した「河骨」、植物園で大事に育てられているものですが、連日の猛暑は「河骨」にとっても厳しいのでは?

葉っぱが生い茂っているようにも見えましたが果たして・・(。´・ω・)?

ずぅ~っと元気でいて欲しいと願いつつ植物園の方々・・ご苦労様です<(_ _)>。

 

「河骨」を、メディカルハーブチック🌿 🌿 🌿 に語ってみよっかなぁ~(*^-^*)

薬用成分は根茎でこんな感じ(;´Д`)

(この根茎の写真は図鑑より引用させて頂きました)

横断面は淡褐色または黄灰色で、特有の臭気があり、味は苦めなんだそう・・

ハイビは、かじった事はございません(´;ω;`)ウッ…。

含まれる成分は澱粉質やスファリジン等のアルカロイド、「川骨(センコツ)」と称される生薬として使われますが、この生薬には不快な臭いと味があるそうなんですよね💦💦(・・・ヤッパシねぇ~~(´゚д゚`))

中医学では、金・元時代に栄えた多味薬草療法が主体で対症療法が中心だった後世派の先生方が、婦人用薬として、また解熱鎮痛消炎薬として治打撲一方(ヂダボクイッポウ)等に応用された記録があります。漢方では瘀血(血の滞り)薬として、また、打撲の折に服用する治打撲一方(川骨、川芎、槲皮、桂枝、甘草、丁子、大黄)に配剤されております。また、止血薬、強壮薬として、月経不順や産前産後の出血などの婦人疾患に多く用いられているそうなんですよね。

※「漢方」とは?

中国から6世紀頃に伝わり、その後日本で発達した日本の伝統医学です。江戸中期に伝わった西洋医学を「蘭方」というのに対して「漢方」と称するようになったもの(*^-^*)

(←講座中、間違えて認識している方が多い事項なもので・・敢えて記述です)

 

また、食用面での調査では・・🍚 🍚 🍚

6~7月頃、茎根の中に澱粉が多くなっている季節に採取し,根茎の皮を剥ぐときは,竹ベラ(鉄製はだめ)を用い小片に切り煮て食べるとか、根茎を陰干しにしてから砕いて粉にし,飯に入れて炊くなど、食用に供された歴史もありましたが、今でもあるのかは不明、日本では主に東北地方にその歴史があります。

 

もっと他の面・・📖・✐・・から~

「河骨紋」というものがありました。家紋の分類は植物紋に分類されます。

「河骨紋」は、江戸時代以前には使用例が見られないことから、徳川家の「葵の紋」に対して河骨紋は「将軍家の権威にあやかろうとした」とか、あるいは「将軍家への遠慮から葵紋から河骨紋に替えた」と考えられているとのこと、なんとお心遣いの細かい日本字ですねぇ~!! 「日本家紋大辞典」によると「河骨紋」は「葵紋」の使用制限から生まれたもので、実際の河骨の容とは異なる・・云々・とありました。

これは、「三つ河骨紋」  と  「割り河骨紋」

   🌿🌿 

「三つ河骨」紋は、徳川家の代表紋である「葵紋」に似ておりますが、葉脈の描かれ方に違いがあります。藤原氏族の堀江氏などによって家紋に用いられていたそうですが、これ以外にも「河骨紋」には色んな種類があり、そのほとんどの紋は葉っぱが主流、唯一「割り河骨紋」に花が描かれているとのことで調べてみたところ(゚д゚)!ホントだっ❣

花が描かれてるではありませんか!!?

違う意味で・・花にも歴史ありぃ~ですねぇ~(*´▽`*)

 

 

今回も長々とお付き合いいただきまして、ありがとさま_(_^_)_でした・

じゃ ✋ また(近いうちに~)ね

 ( ´Д`)ノ~バイ・バ~イ

🌿 🌿 🌿

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第382話 薬草植物園にて 🌿 🌿

副題:🌿ゲンペイカズラと🌿ミソハギと🌿ラシャカキグサ(←これは姿容だけご紹介)

 

 

こんにちわぁ~(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

毎日、暑いι(´Д`υ)アツィー・・・お変わりありませんか?

 

先日、薬草植物園に行ってきました。

猛暑 ✨☀✨☀✨☀✨の中ではありましたが、人気(ひとけ)のなさが何より大事❣

思いたったら即っ実行のハイビでございます(*^-^*)

“こんな猛暑日は多分、誰も植物園に行こうなんて思わないだろう・・”と睨んでのお出かけ(*´▽`*)、案の定~3時間ほど園内をブラつきましたが、時たま頭上で首を振る監視カメラくらいかな?人に出会ったのは・・

(多分カメラの向こうには人がいる!!? ((;´Д`))お見通しですからぁ~~)

 

連日の猛暑で、園内の植物たちもグッタリ・・葉っぱはダラリ~茎も細い奴は隣の枝に寄りかかっている風のものも多かったかもですが、中には妙に元気そうな植物もチラホラ・

 

  

上のピンクの花はエキナセア、免疫ハーブとしてご存じかと思いますのでここでは略。

下段の、もやもやぁ~とした植物について少し・・

ラシャカキグサ(羅紗掻草):

学名 Dipsacus fullonum Dipsacus、松虫草(まつむしそう)科・  ナベナ属

fullonum : 織物職人の Dipsacus は「dipsa(渇く)」に由来。

利用部分は頭状花序、用途としてはラシャ(羅紗・起毛させた厚地の毛織物)をけば立たせるときに用いた。

ヨーロッパ原産(栽培種)、欧州の野生種のオニベナから作られたとされる、

明治初期に渡来。

 

園内をブラブラしながら、暑さに辟易して居そうな植物さん達から聞こえてきそげな会話のアレコレ・・・(ハイビの妄想かもですが・・いやっ!!きっとそう!!( `ー´)ノ

「TVで電力需給がひっ迫しているだの、暑さを警戒するアラート発令だのだのと、人間は勝手だよなぁ~!! 自分たちが樹を切って草を刈って地面をむき出しにしちゃったせいで、地表温度を上げてしまったんだぞっ!!」とか、

「暑いだの寒いだのと勝手な事ばかり言って、自由に動けるくせに、うるさいんだよっ!!」とか、

「暑いよぉ~この暑さ、何とかしてくれぇ~!!!💦💦💦」と言っていそう・・

などと思いながら、天上の神様に「雨☔☂を降らせて~」とお願いするも

日差しは✨☀✨☀✨☀✨はギラギラギラギラ・・・・・

こんな風に感じながら、人気のない園を散策してまいりました(*^-^*)

その時の、少し元気な植物さんのアレコレです。

 

これはゲンペイカズラ(源平葛)、和名の名前の由来がなんとも驚き!!

赤色の花と白色の萼が対照的で美しく、この対比を源氏と平氏に見立てたことが名前の由来なんだそう、原産は西アフリカ、日本には明治時代中期に渡来しました。

花言葉は?「親友」・「チャンス到来」・「個性の強さ」とか。

学名のClerodendrum thomsoniae は、Clerodendrum はギリシャ語で「運命」の意、Clerosと、樹木の意味のDendronという言葉が語源になっているそうなんですよね。

別名:ゲンペイクサギ(源平臭木)、クレロデンドルム、トムソニアエ 。

英名:Bag flower

シソ科(orクマツヅラ科)・クサギ属(orクレロデンドルム属),に分類されております。

 

 

ミソハギ(禊萩)

 

これは盆花とか、お精霊花(おしょろいばな)という別名を持っているほど、お盆には縁が深い。お盆の時期には仏前に欠かせない花でもあります。

紅紫色の集散花序・小花がビッシリとついており、クソ暑い中でも妙に元気そうでした。

・・が、花言葉は「悲哀」なんですよねぇ~・・あれっ?(。・ω・)?な感じ。。

原産は日本や朝鮮半島、背丈が結構高い!! 1~2mにも及ぶそう。

このミソハギは、お盆の精霊棚のご飯の横に置く風習があり、供養する餓鬼に添えられます。というのも、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くてごはんが食べられないので、水とのどの渇きを抑える作用のあるミソハギを添えているそうなのですよね。また、「昔の医書にこの植物は咽の渇きを止めるのに効くとあるから、亡者たちの渇きを癒すために、この草で水を掛けるようになった」と記されている古書(江戸中期の国学者・天野信景の随筆集『塩尻』(1687年))もあります。お盆や祭り事に利用される事から、禊萩(ミソギハギ)という漢字が当てられたとも伝えられております。

メディカルハーブチックに言うと、生薬名は「千屈菜(せんくつさい)」

急性腸炎や下痢止めとして、花の終わる頃の全草を煎じて服用する民間薬でもあります。

 

🌿 🌿 みそはぎや 水につければ 風の吹く  by小林一茶さん

これは、ミソハギを題材にして詠まれた「小林一茶さん」の句ですが、一茶さんの奥様の新盆に詠まれた句なんだそう。

ミソハギは、お盆の前の12日~13日の朝にかけて摘み取って飾りつけて、水をかけてご先祖様や家族の祖霊を迎える風習があり、その際に一茶さんは、吹く風の中に奥様の霊を感じたのではないでしょうか・・・と言った解釈がされていたりもします。

 

 

じゃ✋またね (@^^)/~~~

 

 

🌿 🌿 🌿

 

 

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第381話 ご無沙汰いたしておりました

第381話 ご無沙汰いたしておりました

副題:クリスマスローズ

 

こんにちはぁ~(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

夏至も過ぎましたね・・梅雨のまっただ中ではありますが・・いかがお過ごしですか?

Blogをおサボりしていたせいか「生きてるのぉ~~!!?」と、メールやらラインやら・・生存確認が半端なかったけど、どうやら暇つぶしにblogを覗いてくださっている様子・・ヒマつぶしの御伴ね(^_-)-☆

お陰様で元気です!(人’’▽`)ありがとう☆

 

教室の方には、時間を持て余した(いやっ失礼<(_ _)>)かつての生徒さんがブラリ~と尋ねてきてくださったり、講座を長期休講されていた方々もポチポチ通い始めておりますよ。

モッチ  刺繍部 ✿✿も。

 

フフフ・・お休みしていたのは、ハイビのblogだけか(。・ω・)?な。

 

 

今年の春頃に、友人から「クリスマスローズの花が咲いたよぉ~‥云々・・色んな色の花が咲いているよぉ~」と、写真付きのメッセを頂きました。

ハイビも、3月末頃、公園を散歩していた際にクリスマスローズの群生地に遭遇しておりましたが、友人の写真に比して聊か地味目、でも、早春にお目にかかるこの花の事を少し調べてみたくなりました(*^-^*)ので、一筆。

 

こういった花の塊があっちこっちにワサワサ・・(゚д゚)!!!

 

 

このクリスマスローズの原産血は地中海沿岸から中部ヨーロッパ、地中海を含む西ヨーロッパと南ヨーロッパに自生しており最長40年間は生きれるのだそう・・長生きね💕

「・・・ローズ」と呼ばれてはいるけれど、バラ科の花ではなくキンポウゲ科クリスマスローズ属に分類される植物の総称なんだそう。キンポウゲ科の花と言えば開花期が4~5月のアネモネの花とか、開花期が5~8月のオダマキや、クレマチスなどが浮かんできますが、クリスマスローズはクリスマスの頃にローズのような花を咲かせる事から「クリスマスローズ」と呼ばれるようになったそうなんですよね(*^-^*)、園芸本を覗くと、開花期は2月~4月と紹介されております。

クリスマスローズ。日本に渡来したのは明治初年・1868〜以降なんだそうだけど、ヨーロッパでは1596年頃には既にあったそうなんですよね、この花にはサポニンが含まれているという事から、強心剤、利尿剤として用いられるのが主流で、当時は園芸花としての価値は薄かったそう。

海外に記録では、紀元前1400年頃に、ローマの博物学者であるプリニウスが、精神的な問題を治療するために黒いヘレボルス(←クリスマスローズの学名)を使用したことを記録していたりして、古代ローマとギリシャの哲学者でさえ、この植物から調製された輸液を飲んで、長い間議論をする前に集中力を高めていたとの記録があったりします(今時代の言葉を当てはめると、ホメオパシーの療法かな?と推察されるのだけどね(。´・ω・)?

自然療法に一役かっていたみたいですねぇ~(*^-^*)

(↑ここら辺の話長くなりそうなので、ここでは割愛💛)

もともと「クリスマスローズ」とはHelleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)だけを指した呼称なのだけど、日本では Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル=「クリスマスローズ」と呼称)種類と、Helleborus orientalis(ヘレボルス・オリエンタリス=「レンテンローズ」と呼称)の2種類が栽培されているそうで、園芸市場では「レンテンローズ」も「クリスマスローズ」の名前で出回っているそうなんですよね、つまり日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでいることになるわけね、だから種類(色)も豊富なんだなぁ~って思った次第。

別名に雪起こしとか、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持っております。

 

 

学名:Helleborus niger (英名:christmas rose・クリスマスローズ)

科名:キンポウゲ科

属名: クリスマスローズ属(ヘレボルス属)

花色(萼弁色)が白で、冬咲きです。

種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。

日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでおり、12月に開花し始める早咲きのものもありますが、多くはクリスマスには咲かず、1月になってから開花します。

 

 

 

学名:Helleborus orientalis (英名Lenten rose・レンテンローズ)

別名:ハルサキクリスマスローズ

ギリシャとトルコに自生するキンポウゲ科のヘレボルスの一種で、3~4月に開花する。

ヘラボラス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)をレンテンローズ(Lenten rose)とも呼ぶのですが、レンテンローズ(Lenten rose)という名前は、 キリスト教のアッシュ・ウェンデー(Ash Wednesday:聖灰水曜日)からイースター(Easter:復活祭)までの期間であるレント(Lent:キリスト教の四旬節)に咲くことから付けられたそうなんですよね(Lentenとは「四旬節」で、復活祭前の40日間(日曜日は日数に入れない)のこと)

また、現在「ヘレボルス・オリエンタリス」として販売されているものの多くは、交配種で「オリエンタリスハイブリッド」と呼ばれるそうなんですよね、ヘレボルス・オリエンタリスは主要な交配親として用いられていた為、以前はHelleborus orientalis hybrids(オリエンタリス・ハイブリッド)と呼ばれていたそう・・・有用株だったわけね🤔

かつては濁った花色で花弁によれがある花がほとんどだったそうだけど、濁りのない花色をもつもの、丸い花弁・整った花形を目指して品種改良が行われた結果、優れた花が多数誕生してきたそう・・・

 

 

 

花にも歴史ありですよねぇ~~

じゃ またね (@^^)/~~~

 

 

🌿 🌿 🌿

 

 

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