み-も*

み・・ む・・ め・・ も・・ で始まるメディカルハーブのご紹介です。

(む~、も~、で始まるメディカルハーブのご紹介記事は、ございませんので20 。 )

 

このページは、ハイビスカスが、2011年6月から現在(2014年8月4日)に至るまでの間、 「ハイビスカスのブログ・メディカルハーブのよもやま話」と題して、

http://hildesroom.cocolog-nifty.com/blog/ ページに投稿したブログの記事です。 新ブログページの開始に当たり、過去にお披露目したメディカルハーブの名称(英名)、一般名称・・を、「あ」~「わ」に分類し、掲載したものです。

 

 

 

 

ミスルトュー 

(第82話 2011/09/03)

 

今回ご紹介のメディカルハーブは、ミスルトゥーというメディカルハーブ。どっかのお国の言葉で、アイミッスユーって言ったら(キャー言われてみたい)なんて言う意味だったっけか?何となく「ミ」とか、「ス」の発音とか・・響きが似てないかなあ~~でも、これはちがうよっざぁ~んねん和名が西洋ヤドリギヤドリギの事なんですよね~。

 

外は・・台風の接近か・・・公園の木の枝が、ワッサワッサゆれてる・・

さすがのセミも鳴くに泣けないみたい・・・かわいそ

 

<ミスルトゥー>

学名: Viscum album

英名: Mistletoe

和名: 西洋ヤドリギ

科名: ヤドリギ科

使用部位: 地上部

 

<含有成分>レクチン類(ML-Ⅰ:ビスクミン)、ポリペプチド(ビスコトキシンA2,A3,B,Ps1-)、フラボノイド(クエルセチン)、多糖類(アラビノガラクタンなど)、カフエイン酸とその他の酸、リグナン、アセチルコリンなど(まるで薬品名が陳列してるみたいよね・・・)

 

<作用>降圧作用、主に心臓・循環器系に・・・と言われてるけど、フラボノイド類による緩和な降圧作用を期待するものなんですってで、ハーブティーで頂く時は、他のメディカルハーブ(モチロン血圧に関して効果が期待できるメディカルハーブ)のホーソンや、リンデンとかとのブレンドがおススメなそうですよ。他に期待できる作用としては、細胞毒性だとか、免疫賦活(う~~ん・・これは、かなり手ごわい)といった作用があるといわれております。

 

<適応>高血圧やがん!(ガ~~ン・・なんて駄洒落言ってる場合じゃない)なんかに効果が期待されております。一方で、「がんに効く」とか、「化学療法や放射線療法の副作用を軽減する」とか言われているけど、ヒトにおける有効性や安全性については、信頼できる充分なデータは無いんだとか・・・でも、ヤドリギの臨床試験が行われていているのは、主としてドイツが中心がん患者において生存期間が大幅に延長したとか、ヤドリギ製剤(イスカドール)による治療を受けた人は、その治療を受けなかったヒトに比べて生存期間が延長したとか・・云々・・・イスカドール群では、がんの種類を問わず生存期間が長かったとかいった報告もあります。ィスカドールというのは、ミスルトゥーの抽出物を発酵させたものを言うらしいんだけど、ちゃんと製品になって、どっか(外国)の会社から売り出されているそうですよ・・(=ウ”ェレダ社)

 

このミスルトゥーの“がん”に対する効果については、レクチンっていう成分の細胞毒性とか、多糖類とか、他の成分の複合的な働きによる非特異的な免疫作用によると、考えられているそうなんですよね。

 

突然、多細胞生物の話になるけど、細胞には、死に方がプログラムされていて(=アポトーシス)、生体内では常に異常な細胞が生まれては死んでいってる、できちゃった異常細胞とか、ガン化した細胞が腫瘍細胞に育ってしまわないように、チャンと、アポトーシスによって排除されている・・つまり、ガンにはならないってことこれは、体の中の免疫機構が働らいてるからこそ可能なことなんですけどね。ここで、ミスルトゥーの登場~細胞たんぱく質の合成を阻害したり、このアポトーシスを誘発することによって、がん細胞に対する細胞毒性を有する可能性が考えられているらしいのね、乳がん患者を対象とした研究報告では、自覚的QOLの改善をみているんだけど、その根拠と考えられてるのに、血漿中のβ-エンドルフィン濃度の上昇があげられてる・・・β-エンドルフィンってさ、マラソンをしている時のランナーズハイ(気分が高揚してくる作用)とかに分泌されるって言われてるのよね・・・・気分の高揚をもたらしてくれるヤツ!

ミスルトゥーのがんに対する治療効果についてはもっともっといろんな事が言われてれらしくっ・・研究の仕方が無作為試験なので矛盾してるんじゃないかとか、もっと検証しなくちゃいけんぞっとか、ミスルトゥーに含まれる成分は、寄生する木や収穫時期、その他の様々な因子によって影響を受ける可能性があるので、何とも言えないんじゃないとか、イロイロ・・ゴチャゴチャ・・・・言われてる。

 

そもそもこのミスルトゥ―という樹木は、他の木に寄生して、宿主となった木(主に広葉樹⇒エノキ・ブナ・ミズナラ・クリなどの落葉高木)、養分を吸い取って成長する木だそうで、漢字で書くと“宿り木”土に根を張らずに木に寄生して、宿主の木の葉っぱが冬に落葉しても自分は死なないむしろ、枯れ木の上の方で球形の潅木になって・・・冬に実をつけるらしく、宿主となった木の成長を阻害する・・・こんな風なミスルトゥ―の性質を、“がん”に似てるって考える人もいるんですよね~(会ってみたいなぁ~~いこんな風に考える人に

 

(突然ですが)ルドルフ・シュタイナーさんと言う方を御存じですか?(知るわけないですよね~~)植物腫瘍学という分野の先生で、アントロポゾフィー(人智学)を基礎として、イタ・ヴェークマン先生(医師)と一緒に“アントロポゾフィー医学”を始めた人なんですけど・・・アントロポゾフィー医学あんまし聴きなれないとは思いますが、自然の診断法と治療法をもつ「統合医療」として存在しているのですよね、で、この医療でミスルトゥ―の抽出液が、ガン治療薬として使われているんですって・・・。この薬剤に何を期待してるかって言うと、生体の自然治癒力を高めること、身体と精神の両方にはたらきかけて、崩れたバランスを元の健康な状態に戻していく事ができるもんだと考えているらしいんですよね~(へ~~よね)

・・・・メディカルハーブの今後の展望のなかには代替療法の見直しと統合医療への取り組みなどもあったりするので、まんざら縁がない事もないので(´~`)。゜○、どんなもんか興味があったら是非調べてみてくださいませ(‘◇’)ゞ。

 

どうしても飲んでみたいと言う方に~

ミスルトゥーの茶剤としての服用法は?というと、ティ―スプーンに山盛りイッパイ(約2.5g)に水250mlを加えて室温で10~12時間放置してから、飲みます。つまり・・“水だし”がおススメってわけ。メディカルハーブ安全性ハンドブックではクラス2d:-タンパク過敏症や結核(←慢性的に進行する感染症)、エイズ(←これも、慢性的に進行する感染症と言われている・・・)には禁忌(摂っちゃダメって事ネ!)後は、用量をチャンと守って下さいよって言われております。

台風ですよっ**吹く風に吹っ飛ばされないよにね

じゃまたね

 

 

 

 

 

 

ミルクシスル -①

(第84話 2011/09/06 )

 

<ミルクシスル>

学名: Silybum marianum 

英名: Milk thistle

和名: マリアアザミ、 オオアザミ

科名: キク科

使用部位: 種子

含有成分: フラボノリグナン(シリマリン)、フラボノイド、フラボノイド、油脂(リノール酸・オレイン酸など)、ビタミンE,フィトステロール。

 

※  ちなみに、シリマリンは、シリビン、シリクリスチン、シリジアニンの3種の混合と考えられていたんだけど、最近ではもっと色んな成分が解かってきているそうで(イソシリビニンなんかも・・・)さらには、抗ガン作用があるって言う風に考えられてきてるそうですよ❢へ~でしょ?

ミルクシスルの語源⇒「聖母マリアの乳」に由来

・・・その所以は、葉っぱに特徴があって、白いミルクを垂らしたような模様が、ダラァ~っとした、まだら模様が付いてんのよね~その白い模様は、マリアさまの乳が葉っぱにこぼれ落ちてついたという言い伝え(逸話)からきているそうなのね。学名のmarianumは「マリア様の~」の意だし、英名のMilk(ミルク)は「母乳」からきてるなど、聖母マリアのミルクに関するエピソードから「マリア様の乳」って言われているそうなんですよね~これねぇ~初めて見た時は・・気持ちわるぅ~やったな。

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この植物の原産は地中海沿岸、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに自生しているキク科オオアザミ属の二年草。

ミルクシスルの歴史をみてみると古代ギリシャ時代から種子を健康維持や肝臓病に用いられてきたそうなんだけども、有名になったのは10世紀に入ってから・・・毒キノコの解毒に効果がある事が発見されてからなんだそうですけど、その後の研究で解毒作用は肝臓にある事などいろいろと解かってきて・・・今のように肝臓に良いと言われるようになったそうなんですよね。

含有成分の3種のフラボノリグナンから成るシリマリンの有効性についての研究論文もイッパイ事あって、ドイツでは医薬品として使われているらしい・・種子のハーブティ―は胆汁分泌の機能障害に用いられているそうよ。ドイツのコミッションEモノグラフでは、服用量としてミルクシスル一日12~15g又はシリビン換算で一日200~400mgのシリマリンの服用を規定しているくらい・・有効性を認めているんでしょうがでも、お国代わればなんとやらで、オーストラリアの幾つかの州では、ミルクシスルを雑草とみなして法規制をしているとも、聞いてます。

 

<作用>抗酸化作用、細胞膜安定化、タンパク合成促進

<適応>肝硬変、アルコール性肝炎、脂肪肝、毒物性肝炎などに効果が期待されておりまぁ~す。

 

そうだ(なにっ

肝硬変とか脂肪肝とかとか・・いろいろな肝臓病の名前が出てる事だし、ここで思い切って肝臓病~肝臓について考えてみたいと思うんですが(エッそんな事考えないっていやいや・・考えましょお~よ~ )

 

てなわけで、肝臓の病気を知ってみようコーナー

肝硬変、アルコール性肝炎、脂肪肝、毒物性肝炎と、いろんな肝臓の病気がでてきてるじゃないでも、肝臓の立場から言うと、どうやら、「みんな違うよーおいら達(←肝臓の登場)肝臓の細胞に与えるダメージは、病態的に違うんだぜっ」って言ってるみたいなんですよね~  なになに・・?

 

<肝硬変>は慢性肝炎がさらに進行して、肝細胞が壊れたあとに線維化が起って肝臓が硬くなってしまった状態で、元にはもどらないっていわれてる肝臓に流入する血液の流れに変化が起って代謝や解毒などの肝臓の働きが衰えてしまうんですよね。

 

<アルコール性肝炎>(肝障害)の程度はいろいろで、比較的軽いものから肝硬変に移行寸前のもの、肝不全を起こしたり昏睡に陥ったりして命にかかわるものなんかもあるって言われてて、長い間、大量にお酒を飲んでいると、アルコールあるいはその分解産物の色々の作用によって肝臓に障害が起ってしまうもの・・肝臓に炎症を起こして肝細胞が変性したり壊死に陥ったりして徐々に線維組織が増えてくる・・・で、線維化が進むと肝臓の表面はダンダンとデコボコに・・⇒肝硬変と進んで行く・・・・って言われてる・・。

 

<脂肪肝>と言うのは、さまざまな原因によって肝臓に脂肪・特に中性脂肪がしまうもので、普通の人の場合でも脂肪は(肝臓に)あるけど(5%以下)脂肪肝のヒトの場合には30%以上も中性脂肪がたまってしまうと言われてる・・・で、肝臓の細胞の炎症、線維化、壊死などは普通みられないもののアルコールが原因の脂肪肝ではこれらを伴って進行する事があるって言われてるのね。

 

<毒物性肝炎>大抵の薬物は、肝臓で代謝(解毒)されて胆道とか腎臓から排泄されるんだけど肝臓の代謝能力を上回る量の薬物を服用しちゃった場合に起る・・肝細胞に障害が起るんだけどね~って、ここまで、肝臓さんの仰るお話を翻訳してみました。

 

でね、肝臓病の診断のためには、診察のほかに血液や尿によって肝臓の機能やウイルスの有無なんかを調べる検査とか、レントゲンや超音波や腹腔鏡なんかによって肝臓の形を画像で調べる検査、実際に肝臓の細胞をとって調べる肝生検等が行われるんだけど、必要に応じて組み合わされて総合的に判断されてるんですよね・・・肝臓病って、症状があんまり出ないから(奥ゆかしいのね)いろんな検査による診断が大事って言われてる。

肝臓は、食べ物から摂取した栄養分を利用しやすいように形を変えて必要に応じて貯蔵したり、血液に載せて心臓へ運んだりしてるんだけど、時々肝臓の機能がいかれちゃうと普段、血液中に無いはずのものが血液中や尿中に出てきてしまうのねその割合で障害の度合いを知れるって事なんだけど、その時の検査を「肝機能検査」というくくりで検査項目がまとまっているわけそれに・・肝臓病の検査の第一段階は、血液検査と尿検査と言われてるんだけど、病院とか健康診断を受けた時なんかでもらう検査結果にある肝機能検査という項目に注目した事あるかな~(あるの?ないの?ァ~~ァモヤモヤするっ)メディカルハーブを語るにかこつけて、ここ等辺についてちょこっと・・ううん~~ネチネチ語ってみたいかも・・・どんなものがあるかって話とか、ミルクシスルの続きの話とかは、長くなりそうだから、②につづけても良いかな

~~ぅぉぉぉーヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノぅぉぉぉーそうしよっと・・・・

 

じゃまたね

 

 

 

 

 

ミルクシスル -②

第85話 2011/09/08)

第85話に続き、今回も、ミルクシスルについてでぇ~す。

この、ダラダラ模様の葉っぱのお話ね

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(ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ~~ミルクシスルにかこつけて、肝臓機能検査の続きで~す。

病院とか、健康診断でもらう検査の結果値に注目した事ありますか?って話ね。

結果の用紙、最初にあるのは多分~血液検査結果・・赤血球数とか白血球数とか、ヘモグロビンとか・・・その次くらいに印字されてるのが、多分コレ・・・じゃないかなァ~

GOT・GPT・ALP・LAP・LDH・γ-GTP・TB・TP・Ch-E・・ってヤツ

 

<GOT・GPT>トランスアミナーゼ:肝臓、心臓、筋肉など多くの臓器に含まれている酵素で、正常な時でも一定量血液中に出ているけど、肝細胞が障害されると上昇するんですよね~。これは、数値だけでなくってGOTとGPTの比などもにも注目してるんよ

<ALP>アルカリフォスファターゼ:これも、酵素の一種、肝臓や骨、他の臓器にも含まれてるけど、胆汁の流れに異常がおこると血液中に多く出てしまうんよね、だから、胆石症とかの診断に使われたりするんだけど・・・。

<LAP>ロイシンアミノぺプチダーゼ:これも胆汁の流れの異常で増加するもの。

<LDH>乳酸脱水素酵素:心臓、肝臓、腎臓、骨(骨格筋)など色んな臓器に存在するから、、肝臓以外、ここ等辺の病気でも上昇する。糖をエネルギーに替える時なんかに使われる酵素なのね。

<γ-GTP>ガンマーグルタミルトランストランスぺプチダーゼ:肝臓、腎臓、膵臓などに一番多く存在していて、胆汁の流れの異常時や慢性肝炎(活動期)や肝硬変などを起こしてる時なんかに高くなるんよ。主な働きは、アミノ酸の合成に関与する酵素なんだけど、アルコールの摂取にとても反応するもんだから、アルコール性の肝障害の時なんか上昇するんですよね・・・ソレなもんだから、お酒の飲み過ぎの方なんかは、この数値が意外とバカ高くなってたりするんですよね。

<TB>血清ビリルビン:肝臓の機能が衰弱してきたり胆管がつまって胆汁の流れが悪くなると血液中に増えてしまうのね。ビリルビンって言うのは、赤血球の中にあるヘモグロビンから作られているんだけど(普段でも赤血球の寿命が尽きて死んだ後に出るものは非抱合型ビリルビンと言われてる)、肝臓に運ばれて抱合型ビリルビンという形に変化しているもの。

<TP>血清総タンパク:血清中に含まれているタンパクの総称で、いろんな成分がある主なもんにアルブミン(A)とグロブリン(G)ってヤツがあって、アルブミンは肝臓で作られるし、グロブリンはリンパ球あたりで作られてる・・・で、肝臓に障害が起るとアルブミンが減ってグロブリンが増えるってな現象が起るもんだからこの数値を見たり、A/G比とかいう風に、割合をみて肝臓の機能障害の程度を知れたりもする。

<Ch-E>コリンエステラーゼ:肝臓で作られる酵素の一つで、肝臓の機能が衰えてくると、血液中の値も低くなるもの・・でも、これのお役にたつ所は、脂肪肝では上昇するけど、肝炎とか肝硬変では低下する・・・ハッキリしてるんですよね

他には、ウイルス・マーカー(B型、C型)など。

 

肝臓の状態は、これらが指標になるんですけど、自分の検査結果を知ってる?

定期検査が済んで、「優」が付いてたからってもうイイやって言わないで、たまには、ちょこっと気にしてみても良いんじゃないかな~って思うんですけど、ちょこっと数値が高いからっていってスグ病気につながるもんじゃないって事も、知っててねここんとこ勘違いしないようにお願いしますよ

ひとによっては、いつも高めなんだよね~とか、いつも低めなんだよね~とか、人によっても、その値の正常範囲と言うもんがあって、違いがあるんですよね~でも僕らはみんな生きている~(^^♪・・・ってな感じかなぁ~。

ついでに話すと、その検査値の正常範囲みたいな数字(施設によって設定されてるのが普通かな?)が書いてあったりもしますので、それらと見比べながら、自分の値はいつもどのくらいなのかな~って事なんかを、たま~に意識して見てみてもいいんじゃないかと・・でも、あんまり神経質になるのもおススメしないけどね。

 

(じゃ、一体どっちなんだよ~~!!てお怒りの声も遠くからキコエテキソッ・・

 

でね、ミルクシスルの(いきなり戻りますが・・)というか、成分中のシリマリンが混合物である事は前回御報告したけど、その作用のメカニズムはって言うとね、経口投与後に20~50%のシリマリンは吸収されるんですって、80%は胆汁を経由して排泄されちゃうんだけど、10%が腸管循環に入るらしいよ。腸管循環っていうのは、小腸から栄養がいっぱい詰まった血液が肝臓に入っていく血管系とは別のもので、腸と肝臓との間で生体物質や化学物質などいろいろな物質が胆汁と一緒に循環している・・ここんとこを言います!そもそも胆汁は肝臓で生成されて胆管を通って胆嚢に蓄えられて濃縮されて十二指腸に分泌されるんだけど、腸で再吸収または排泄されるんですよね、こんな風にして肝臓と腸の間をグルグルと回っている道すがら、胆汁は、膵液、腸液と共に胃酸を中和させて腸内を弱アルカリ性に保つとか、脂肪分の分解を助けてるってわけなのよね(そりゃ~~も~~大変な仕事よね~~・・)この、小腸で吸収されて再び肝臓に戻ってくる一連の循環の事を腸管循環っていうんですよね。)

それとですね・・・

話すと長くなりそな予感がするんですけど・・・・

シリマリンの働きは他にもあって、肝細胞の細胞膜を保護したり毒物が細胞膜(の受容体)に付着(結合)するのを防いだり活性酸素を無毒化して肝細胞の損傷を食い止める事なんかが考えられていたり、さらには、損傷してしまった肝細胞のタンパク合成を促進して細胞の修復を促す事とかも考えられているんだけども、肝炎と肝硬変の治療に関する試験結果にはバラツキがあるとも言われているんですよねあと、毒キノコに関するお話があってね、テングタケ中毒の死亡率を低下させる報告があります。ヨーロッパでは、タマゴテングダケ(Amanita phalloides)中毒の治療にシリマリンの静脈注射が用いられていたり、肝毒性に関しては、動物実験の報告でもシリマリンが数種の動物でテングタケ中毒に有効であるとの報告もあります。そのせいか、キノコ狩りに行く時に飲む風習があるそうなんですよね。シリビニンまたはシリマリン複合体が、LDL(悪玉コレステロール)酸化を抑制した報告も(これは、ヒトでの研究)あります。

 

あとは、ミルクシスルに含まれている成分のシリビンってヤツは、経口投与後急速に吸収されて血漿中濃度は2時間後にピークに達して、半減期は6時間、経口投与では3~8%が尿中に排泄されて20~40%がグルクロン酸抱合型および硫酸抱合型として胆汁から回収されるらしいんですよね(・・ちょっと、わけわかんない事をゴチャゴチャ話している事はハイビスカスにも解かってるんけど・・・あえて・・・)ミルクシスルの肝臓での動態をお伝えしたかったわね、「ふ~~ん」ってな感じで聴いていただければ良いと思いま~~す。

 

服用の仕方なんですが、普通にハーブティ―で煎れるときは抽出時間を長め(10~15分)にする必要があります。

(お写真付きで、ハーブティーのいれ方なんぞについても、今度、ご紹介したいと思っておりまぁ~す)

ミルクシスルのハーブティーを摂るタイミングは食前30分前がおススメシリマリンは水に難溶なので、ミルクシスルを冷水につけてから鍋ごと火にかけて徐々に加熱して短時間煮沸する方法なんかも推奨されます前回、ドイツのコミッションEモノグラフの規定量なんかを御紹介しましたが、標準化エキスはシリマリンを最低70%以上含有しているとも言われています。有害事象の記載によると、極めて安全でありながらも、まれに吐き気・下痢・胃の不調・頭痛・の報告もある・・。安全性はクラス1 、飲みにくい時はペパーミントのブレンドがおススメですよ!

ちなみに、食薬区分では非医薬品、食薬区分上の表示はマリアアザミ、別名はオオアザミで使用部位は全草、通常は種子のエキスがサプリメント成分として使用されているんだそうですよ。

じゃまたね

 

 

 

 

ミルクシスルのハーブティーと”石:Hematite/Ruchil”(‘◇’)ゞ 

(第171話 2014/04/03 )

 

こんちゅわぁ~

最近は歓送迎会の連チャンで、なにかとアルコール塗れで肝臓もお疲れ気味かと、そんなお父さん達(いやいや、今時は、おねぃさん達だってねぇ~)に贈るメディカルハーブのご紹介でぇ~す。ミルクシスルは、第84,85話で、一度ご紹介してるんですけどね、あれから幾年?早いもんで、2年が経ちました先日(飽きもせず)耐寒性のメディカルハーブの“春の陣”とでも言いましょうかハーブ園に今春の様子を観察に行った所、ミルクシスルの葉っぱには既にお乳の汁が・・いやいや白いまだら模様がハッキシ見えてるではありませぬか❢まだら模様を見たかったら、マウスをちょこっと動かして・・・・第84~85話を眺めてねん~ )

 

英名でミルクシスルと呼ばれるこの植物の学名がSilybum marianum(シリブムマリアナム)和名は、マリアアザミとかオオアザミとか・・ついでと言っては何ですが、メディカルハーブとしての使用部位は「種子」( ̄○ ̄;)なんよね。「ミルクシスル」の語源「聖母マリアの乳」の由来は、ミルクシスルの葉っぱに見られる模様が発端・ウンチャラカンチャラは、ヤッパシ、マウスを・・・して見てね

 

ハーブショップに行ってショップのおねぃさんに「ミルクシスルくださぁ~い」てお願いするとこな感じのもんが・・

「種」がでてきま~す。

種子

何せミルクシスルの使用部位は「種子」ですからぁ~(-。-)y-゜゜゜

この種・・どっすんのよぉ~って

はいっ

ミルとか、すり鉢でゴリゴリって粉砕するんですよね、

 

こなふうに・・お粉状にしてくださいまっせ。

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粉状にして(左)サーバーに入れて熱いお湯を150ミリℓ程ジャバジャバ~っと注ぐとご覧のとおり、濁ったコメのとぎ汁(コメのとぎ汁は元々濁ってるっけあっははぁ~・・)が出来上がりまっすぅ~

 

淹れこむ時間は10~15分がよろしいようで・・あとはお好みのカップに注いで、キューッと・お食事前30分がよろしくってよぉ~

 

 

味ですか?不味くはありまっせんじゃア~なんで、勧めんのや❢❢(←独り言です・・)

 

でも、・・飲みすぎたかもぉ~って時、体が何気にだるい時は、あったかいミルクシスルのハーブティーは、ジワジワジワァ~っと、五臓六腑にしみいる様な、(多分、肝臓は喜んでるんじゃないかって)気がするんですよねぇ~

Σ( ゜Д゜)ハッハイビですかハイビは飲みすぎる事はないけど、気になる時に、ハーブティー飲んでるかも身体が欲するもんは、美味しくなくても、不味く感じないから不思議なんよねぇ~┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~、どっちなんブーブー

 

本屋さんで、「肝臓病の・・」ってな本を真剣に立ち読みしているお父さんを見ると、悩んでるんかな?と、心配になっちゃうんですよね~「お父さん、肝臓病にもイロイロありまっせ❢慢性肝炎なのか脂肪肝なのか(←多分脂肪肝っぽいお父さん)によって、食事療法も異なるんよねぇ~、まさか・・もしかして・・肝硬変に移行しちゃいますまいか?肝炎言うてもねぇ・・ちゃんと、血液検査を受けてるんかなぁ~なんて・・色々と勝手に想像しながら横目でチラリ~と覗いちゃったりしてねハイビのブログ84話、85話とおまけに171話のこの記事読んで欲しいなぁ~って、そお~っとオーラを送っちゃったりするんですけど気が付くと、お父さんは、もう・・そこにはおらずで(。>0<。)釣りのコーナーの本なんぞ立ち読み始めてたりするんですよね~~これだから・・ウダウダウダァウッ

でも・・気が向いたら、一口お試しあれぇ~(*’▽’)。

でもってヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ 今回ご紹介の(ハイビのブログには、漏れなくついてくるんよね~)

Hematite/Ruchil、出処はBahiaは BrasilP1070301-1

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この複雑怪奇な造形美作者は・・・地球

石をヴァッ・ヴァッ・ヴァカにすんなよぉー❢って(リアル)たまに叫んでます

長い事、ミルクシスルにお付き合い頂きまして・・20ありがとござました(^。^)y-.。o○アリガト

じゃまたね~ん

 

 

 

ミルラ 

(第105話 2011/12/08 )

 

ミルラを、メディカルハーブチックな観点と、アロマテラピー的見地から御紹介をしたいと考えているんですが、ムズカシイ話の前に、ミルラにまつわるお話をチョコット・・・!

Mirura_2

ミルラの語源は“ミイラ”って言う話からひとつ

ミルラの殺菌・防腐作用を利用して古代エジプト人はミイラ作りをやっていた事はアロマやハーブをかじった事のある方は御存じかと思うんですが、ミルラや他の香料や薬草を使って作られたミイラは、“薬”としても珍重されていたので、ミイラ取り(墓掘に)を企てる輩もいたらしいのね・・・でも、墓掘りに行っても、運悪く失敗してしまい、砂漠で太陽に照りつけられて干からびて死んでしまう・・・・こんな風景を模した諺があるのは御存じ?

Go for wool and come home shorn これは→「ミイラ取りがミイラになる」って諺。今でも、いろんな意味で使われる諺ではあるんだけど、ホントは古代エジプト人の切磋琢磨な素行からだったなんて・・・ね?

 

 

それにね、初期のリキュールは健康と医療目的に用いられてたんですよね、お酒といっても、芳香性の溶液で、最初に発酵させて作られたものは“ワイン”だったんですけど・・でもそのワインはアロエ、アニス、ヒソップ、ミルラ、ローズマリー、セージ、薬草・・・などから浸出されたもの(まさにメディカルハーブのアルコール浸け)で、13世紀頃の話なんですが、まさに「薬草ワイン」:“Vina Odoramentis Immixts”と呼ばれ、「薬」と考えられていたんだけど、段々と飲み物として普及したんだそう・・・本物のリキュールを作り始めたのは13C,14Cの僧侶(神父様ね・・ア~メン)だったらしいんですよね。

ちなみにハイビはこのVina Odoramentis Immixtsもどきのリキュールを作ってみた事があります!に、薬草としてはリンデンやローズヒップ、ペパーミントなんかも、まじぇてみたんですけど・・・マズッツ❢❢でした。薬と思って飲んでみよか思ったんですけどやっぱムリ!なので・・・決して真似しないように!

 

  

旧約聖書のなかに登場するハーブに、オポパナックス(ビサボロールミルラ)、F.galbaniflua (ガルバナム)、Quminum cyminum(クミン)などがあるんですが、このオポパナックスはカンラン科の植物で、リナロエ、ミルラ、オリバナム(フランキンセンス)等が同じ科として分類されてるんですが、古代の植物って言うんでしょうか?これらは紀元前2千年から既に知られていたハーブなんだそうですよ。

 

   

でね、このミルラ(没薬)は新約聖書の中、マタイによる福音書2章1~23節のなかで、3人の博士達がユダヤのベツレヘムで聖母マリアと共にいた幼子(イエスキリスト)を拝んで、宝の箱を開けて黄金・乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)を贈り物として献げたと伝えられているんですが、没薬は「清らかな肉体、懺悔を象徴するもの」としてのささげものだったとか・・・と言った話の中にも登場するんですけど、実に古くから知られていたんですよね~。

メディカルハーブチックに御紹介しますね~

 

<ミルラ>

学名: Commiphora myrrha

英名: Myrrh

和名: もつやく(没薬)

科名: カンラン科

使用部位: ゴム樹脂 ← ここが、アロマテラピー的観点との違いのミソかな?

含有成分: 精油(セスキテルペン系炭化水素β-カリオフィレンなど)、粗ゴム質、粗粘液質

(The Encyclopedia of Medical Herb:林慎一郎(編) 東京堂出版 より)

 

<作用>抗菌・消炎・収れん

 

<適応及び服用法>歯肉炎とか口内炎などの軽度の口腔粘膜の炎症などに。

チンキ剤を薄めて含嗽剤として用いるとか、チンキ剤の原液を直接塗布するとかがおススメ。

樹脂なので、茶剤としての飲用はしないんですよね

 

<安全性>メディカルハーブ安全性ハンドブックによると、

クラス2b:妊娠中に使用しない

クラス2d:月経過多には禁忌(通経作用、子宮収縮作用)となっております。

 

ミルラ樹脂に抗菌作用や収れん作用で傷口をいやす効果がある事は以前から知られていたんですけど、インドのアーユルベーダ医学では、ミルラ樹脂は心臓病の治療に使われていたそうで、主に血栓防止作用があると考えられていたそう・・。他には、防腐処理剤や(←これは古代エジプトにおけるミイラ作りにね)化粧品、香水なんかにも使われていたんですって。成分のβ-カリオフィレンという成分は、資源天然物化学分野ではテルペン系炭化水素のセスキテルペンに分類されるんだけど、そもそもテルペン系の炭化水素っていうのは炭素と水素だけでできている不飽和炭化水素で、弱い消毒作用とか殺菌作用があるもので、その中のセスキテルペンには鎮静作用とか抗炎症作用が認められてたりしてる。メディカルハーブのジャーマンカモミールに優れた抗炎症作用とか抗アレルギー作用があるんですけど、これはカマズレンという成分の働きなんですけど、このカマズレンもモノテルペン系炭化水素の中のセスキテルペン類に分類される成分なんですよね・・・ブラックペッパーにもβ-カリオフイレンが含まれてるんですよ(←これは参考にね)。こうやって、今だから科学的な成分分析が行われてるし、作用機序なんかも解かってるけど、本当に昔の方々は経験で知って応用してたんだから・・・・すごいですよね~~~。

 

一方のアロマテラピー的表現でいくと、こぅなりまぁ~す。

 

<ミルラ>

学名: Commiphora myrrha 、Commiphora abyssinica

英名: Myrrh

和名: もつやく(没薬)

科名: カンラン科

抽出部位: 樹脂

抽出方法: 水蒸気蒸留法

含有成分: クミンアルデヒド、リモネン、α-ピネン、オイゲノール、

 

なんて風に、説明されるんですけどね、水蒸気蒸留法では大きな分子を効率よく抽出できないんですってって事は、精油には樹脂とは同じ作用は無いんじゃないか?と,思われてるんですよね。なので、メディカルハーブチックにご紹介してきた事とはちょこっと・・・う~~ん・・活用の仕方にちょいと・・違うとこがあるかな~って思うんですよね。アロマテラピーで使われる精油は樹脂を水蒸気で蒸留して抽出したもので、粘性が高くて樹脂臭い独特の匂いがする感じかな。

 

実際のアロマテラピーで、今精油は、どんな風に利用できるかって言うとね、皮膚のトラブルに大いに役立つシロモンなんですよね。例えば、吹き出物にミルラの精油を綿棒につけて直接つけたりしても良いし、切り傷とか擦り傷とかにはミルラ精油を希釈して(お湯がおススメね)それに浸した布で傷口を拭いたりしても良いし、植物油(ホホバオイルがおススメです)に1滴垂らしてそれで首なんかのシワのお手入れなんかもおススメ・・・で~~す(←これは、ハイビが昔、講座に通ってる時に先生に聞いた話・・・)効くか効かないかは・・・う~~~ん・?・保証はありませぬ・・あくまでも自己責任で・・一つよろしく。 _(_^_)_   ・・

じゃまたね

 

 

 

 

メドースウィート 

(第152話 2011/03/11 )

過日、都立の薬草公園にて、撮影したものです。メド―スウィート の、お姿ね。

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この頃は未だ、自慢のキャメラが無かった頃でケータイでパチッだったんだけど、美しさお伝えできるでしょか?遠くから眺めると、密集して咲いている姿は綿ぼっこのように見えなくもない見える和名は西洋ナツユキソウと言いますが、花の咲く様子が、白い花を咲かせるナツユキソウ(夏雪草)に似てる事から付けられたそうなのですが、雪かぁ~~そう言えば見えなくもないかな白い小さな花がゴチャゴチャ集まってモヤモヤ~って感じで・・でも、近くで見ると花一つ々は美綺麗ですねぇ~。

カシャ

写真は、東京都薬用植物園で撮影したもの、 (゚Д゚)アッついでですから、こそっと、教えてあげよっかなぁこの東京都・・園にはケシの栽培も行われてました「エッあのケシ・・」って思うでしょ?そなのあのケシの花です。麻薬の「アヘン」あるでしょ?あれは、ケシの乳液を固めて乾燥させたもの、このアヘンから単離されたものに「モルヒネ」なんかがあったりするんですよね・・でもって時は過ぎて・・モルヒネの化学的な全合成が20世紀中頃には完結して、合成品なんぞが世の中で使われ始めたんだけど、疼痛治療(緩和ケア~とか・・)に供されるモルヒネは、やっぱりケシを原料としているそうなの・・なので、薬用として栽培されてるわけね。ケシを育ててるって紹介してる割には傍に近寄ると「立ち入り禁止」の立て札があったり、植えてる区域には鉄の柵が鉄格子が張り巡らせてあって、おまけに入口には鍵まで罹かってた。鉄格子の隙間からちょこっと覗く事はできたんだけど・・・残念ながら開花期では無かったようで・・とにかく厳重に管理されてました(←あたりまえでっしょ)ケシは、ハッス・スイマセーン・・話がソレそっ・・!メドウスィートに戻しますっ <(_ _)>・・・・・写真は、先端の花の部分しか映ってないのですが、高さは50~60センチあった!

メディカルハーブ安全性ハンドブックにはどんな風に掲載されてるかと言うと・・

 

<メドウスィート>

学名 :Filipendula ulmaria(L.)Maxim

異名 :Spiraea ulmaria L.

一般名:メドウスィート(Dropwort)

英名 : meadowsweet(メドウスイート)、queen-of-the-meadow(クイーンオブザメドウ)

和名 :西洋ナツユキソウ

使用部位:地上部

クラス分類:クラス1

※注意:サリチル酸塩(bruneton,1995)

 

と、こんな風に極めてシンプル(?)に掲載されてるのですが、他にも英名で、Dropwort(ドロップワート) 、Bridewort (ブライデーワート=花嫁草)なんかもあります。生薬名は旋果蚊草子(センカブンソウシ)

 

<主な成分>サリチル酸、フラボノイド、クエン酸、タンニン等

<作用>抗炎症、鎮痛、発汗促進、収斂作用

<適応>胃炎・関節痛・膀胱炎(尿路感染症)などに内服(ハーブティ―)で効果が期待できますが、関節炎の痛みとか神経痛などには外用で効果が期待できるそうですよ。こうして見てくると、鎮痛効果に効果がもてるかも

 

胃とか消化器系のトラブルの解消にどんなハーブお勧めするの何飲むのぉ~って聞かれたら、フェンネル(茴香)とか、ジャーマンカモミール、ジンジャー、ペパーミントなんかがすぐ出てくるのですが、このメドウスィートだって、なかなか侮れませんよぉ~と、思う様な気がしなくもないけどね。注意事項として記載されている「サリチル酸塩」って何?って話なんだけど・・・ι(´Д`υ)アセアセ・・・・

 

「サリチル酸塩」というのは、天然のサリシンまたは合成サリシン由来のヒドロキシ安息香酸のサリチル酸の塩またはエステルの事を言いまして(←高校生に戻ったみたいな感じぃ~( ´・ω・`)うぅ☆)強度の痛みに最も広く摂取される鎮痛薬として知られているんだけど、メドウスィートに含有されている成分でもあるんですよね。また、一般薬で解熱鎮痛消炎剤の「アスピリン」は別名「アセチルサリチル酸」と言って、最も普通に用いられているサリチル酸塩でもあります。

そもそも「アスピリン」って、19世紀初頭に植物のメドウスィ―トからサリチル酸が分離され、その後バイエルン製薬(←コマーシャルで出てるよね~御存じかと・・)が19世紀の終わり頃(1899年頃)に、この植物のサリチル酸からアスピリンを合成したんですけど、アセチルサリチル酸は初めて人工合成された医薬品だったそうな・・で、ここらへんの薬理作用に触れてメディカルハーブ安全性ハンドブックに、サリシン含有植物を摂取した場合の副作用についての研究結を記載されているのですが、一部抜粋してご紹介すると、試験管内レベルでの研究結果ではありますが「・・・略・・サリシンの生理学的作用が、アセチルサリチル酸とは異なる事が立証されているのでアスピリン服用時にみられるアレルギー反応やライ症候群などの副作用は、高サリシン植物では観察されない・・略・」なんだそうですよまぁ~ここら辺は参考までに御紹介してみましたけど・・(@Д@;だな。

 

安全性のクラス分類ではクラス1、“適切に使用する場合は、安全に摂取する事が出来るハーブ”経口摂取及び外用で適切に用いればおそらく安全であろう・・と言われるんだけど、やはり注意は必要ね。でも、アテンションプリーズ

◆アスピリン過敏症の方は使用禁止。

◆妊娠中、小児は使用は避ける。

◆過剰摂取は心臓の障害を起こす事があるので控える。

~クイッ~っとo(*^▽^*)oちがった→ハーブティ―で・・どぞっ(;ω;)

 

植物的な面から眺めると、メドウスィ―トの原産地は、ヨーロッパ~アジアの西部からモンゴルにかけて、やや湿り気味の土壌でよく育つ植物、岸部とかでも自生しているものもあります。バラ科のシモツケソウ属に分類される多年草(宿根草とも)で、開花期に収穫して乾燥させて用いるのですが、メディカルハーブハーブ茶としての使用部位が「地上部」って事は、花も葉も茎も全部戴けるってことね(v^ー゜)ヤッタネでも、ハーブティ―としてはちょこっと苦いかも・・ハイビの実感ですがね 花にはちょこっと甘い香りがあるのでジャムや果物のシロップ漬けとかにも用いられたりもします。ワインの風味づけにも用いられてるらしいのですが、ハイビはメドウスィートで香り付けしたワインは飲んだ事はありませぬ(;д;)残念でも英名のmeadowsweet(メドウスイート)とは、蜂蜜を発酵させたミード酒の香り付け用いられた事からなそうなんですよね。ミード酒?今度試してみまひょ(・∀・)ニヤニヤ!あくまでも、経験を積む為!修練ですからぁ~。

 

茎や葉っぱからは青色、根っこからは赤褐色の色素抽出出来るそうで染料としても用いられます。以前、ハーブ染めの体験をした際に弄った事がありまして、あん時は根っこを使ってたような・・はっはぁ~~ん・・葉っぱはハーブティ―にして飲んじゃったからなんかね?煎じた液体にミョウバンを淹れてハンカチ染めました出来上がりは、まだら模様で・・なかなかイカシタハンケチになった気が←失敗作ならしかった・・(;´д`)トホホ…

終わろうかな・・って思ったんだけど、なんかしゃべくりたくなちゃた・・んだけど・・いや・・・・この次にしよっかな・・でも、ちょこっと・・・この頃、気分が滅入ってる人増えてきたかな?

ハイビの友達にも、落ち込み気味~ってヤツが出てきたのね、結構ハードなお仕事してる割には自分で言ってるくらいだから心配ないかもとは思うんですけど・・・そんな彼女とのやり取りを御紹介~(←怒られるっかな?まっいっか)

 

 

~~登場人物~~~

(蟹座のハイビスカス)

(ちょこっと・・ふくよかな、でもって最近落ち込み気味(自称)の友人A子

 

~~シーン1・カット5  スタート❢❢

「ねえねえ“ミード酒”って知ってるググってみてよ」

「なんで、そんな事調べなあかんの~メドウスィ―トの事は解かったってばぁ~・・アスピリンたまに飲んでるもん」

「いいからいいからミード酒ってさぁ~」

カチッ・カチッ・ピチュ・・←電話の向うで彼女がPCでググってる音

(・∀・)ニヤニヤうっひょひょい~っひひひひっかっかったぁ~ナイスッ

 

「・・蜂蜜酒?ハネムーン?神話?何よぉ~歴史見ろってのぉ~メドウスィート出てこないじゃないよぉ~あっ欄外に載ってるわ」

「そそ・・メドウスィ―ト、一つのハーブだけとっても、アスピリンだとか世界がドンドン広がるでしょぉ~歴史上の出来事にしても面白いでしょぉ~気分滅入って何もしたくないって言うんだったら、頭をちょこっと開放して色んな事覗いてみぃよメディカルハーブが何に効くかだとか、どうしたこうしただけじゃなくてさぁ~その背景なんか知るのも楽しくない?・・ハイビが言いたい事はさ・・・ねぇ~聞いてるぅ~~~~っ?しぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん・・・

「寝ちゃったんかな・・・」(´;ω;`)ウウ・・・ハイビの得意技が・・伝染したんかな?

ハイビもね、友達とたっま~に、長々とツブっこする時があるんよね、むこうさんは、忙しいんやけど、ハイビに付き合ってくれるん゚゚(´O`)°゚・・で、結局ハイビがシィ~~ン(´△`)Zzzz・・・。o○とすると「寝たんか?寝たな-^-^;」ってツブとか「おやしみ~\(^o^)/」のツブが←このツブが、やけに嬉しそうなんは忙しい時間とられて困ってたんかもなぁ~って、たまに思うんやけどね・・たまにやけどね(# ̄З ̄)・・どこにでもいるよねぇ~無法者ってさ・ハイビの友達もそっかもLike is Like。

えらい難しげなハーブの紹介の割に・・・・な終わり方かなぁ~

長々と、見てくれてありがとね4(○゜ε゜○)ノ~~アリガト・サマ~~

んじゃまたね

 

 

 

 

 

 

メリロート 

(第95話 2011/10/05 )

 

<メリロート>

学名: Melilotus officinalis

英名: Melilot

和名: シナガワハギ

科名: マメ科

使用部位: 地上部

 

<適応>静脈瘤・痔疾などの静脈系疾患・浮腫・下肢の痛み・こむらがえりなんかに効果が期待されているんですが、その作用は、静脈還流やリンパ液の循環促進などが、考えられているそうです。ハーブティーでお召し上がりになるのがよろしいかと・・・。

和名がシナガワになってるけど、アレ日本のもんかって最初、ハイビも心ワクワクしたんですが・・残念・・違うんですよね~~原産はアジアからヨーロッパ一帯なんですが、世界中に帰化しているそうで、江戸時代に品川にたくさん生えていた事から、「シナガワ・・・」という風にばれるようになったとか・・で、これもやっぱり帰化したものなんだそうです。で、この植物(というか、マメ科の植物)の凄い所は、根っこに根粒菌という細菌が寄生しており、根っこに根粒を形成して、空気中から窒素を吸収して硝酸塩に代えて他の植物に吸収されやすくしてるらしいんですよね~、だから、マメ科の植物は、痩せた土地でも生きていけるらしいよ。

窒素分の供給にはもってこ~いの植物ならしく、緑肥としても活用されてるんだそうですよ。

 

メディカルハーブハーブとしての話に戻るけどね、メリロートについては、禁忌は知られていないんですが、副作用が、たま~~に・・頭痛を感じる方もいらっしゃるようなんですけど、それよりも大事な注意があってね、「「相互作用がある」」って言うんです。このメリロートには、“抗血栓薬との薬物相互作用の発現の可能性がある”って言われてる。

 

何も、メディカルハーブだけがそうだと言うわけじゃなくて、薬物相互作用を起こす事が知られているものはイッパイ事あって、食品・嗜好品では牛乳・乳製品・納豆・柑橘系ジュース・グレープフルーツジュース・カフェイン含有飲料・アルコール・タバコ・・・・(聞いた事あるでしょ)健康食品では、今までメディカルハーブの御紹介を通してお目見えした名前では、セントジョンズワートとか、イチョウとか、ビタミン(主にKなんかかな・・)含有食品とか・・・結構あるんですよね。

健康志向が高まって(←これは良い事よね)健康増進とか疾病予防とか治療の目的もあるかもしれないけど健康食品への関心が高まってきて、お年寄りいや・・若い人でも医薬品を常用するのとおんなじくらい健康食品????の摂取率が高くなっているしね・・・こんな事も気にしながら、メリロートの御紹介をしていこうかな~と思ってるんですよね(←イカガでしょか  )

 

あのさ・・・血がドバッて出るでしょ出血って言うじゃない皮膚とか粘膜とか内臓臓器への自然出血とか、けがしたり手術後の大量出血とか、2か所以上の出血を来した場合なんかは、「出血性素因」って言うんだけど、こんな時の止血の機序には、血管血小板凝固因子ってのが関係してるって考えられてるのよね。

 

例えばよ、台所で玉ねぎをサクサク切ってたとするでしょすると・・突然涙が出てきて(悲しいわけではないが・・・)手元が狂ってシュワッと指を刻んだとするじゃない一瞬の後・・・・ジュワ~~っと血が出るでしょこれをゴチャゴチャ語るとしたらね

血管は障害を受けると反射的に収縮して血流が減るんだけどその後まもなく血管内皮細胞下の結合織って所に血小板が粘着してナンカ(ADP)を出すんですって→結果⇒周囲の血小板はお互いにくっついて凝集塊を作るんだけどこれだけじゃ頼りない!柔らかくて不安定・・・・で、障害を受けた血管から出される組織トロンボプラスチンによって血液凝固反応が起る!→結果→フィブリンが出てきて血小板の塊を強固なものにして止血が完了するっていうのよね。でね、血液凝固反応の話に限局すると、いろんな説があるらしいんだけど、cascade説ってもんがあって、主にコレで説明されてたりするんですが、その際にお目見えする、凝固因子なるものは、国際凝固因子選定委員会が決めたローマ数字方式を用いてて・・・第Ⅰ~第xll 因子まであるんですよね~。

 

(語ると長くなるから・・やっぱ割愛させて戴きますが・・・_(_^_)_・・・)、このcascade説によるとね、血液凝固と線維素溶解(線溶)とが複雑に絡み合って絶妙なバランスで止血が成り立っているって言うんですけどね。でもビタミンKも血液の凝固に関係しているんですよね~て、このビタミンは脂溶性、タンパクに結合してグルタミン酸残基をγ-カルボキシルグルタミン酸(Gla)に変換する時に働くんですが、Glaを含むタンパク質は骨・胎盤・膵臓・脾臓・肺などに存在していて・・・凝固タンパク質の幾つかがビタミンKに依存してるんですよね、凝固因子の中でも、第II因子(プロトロンビン)、第VII因子、第IX因子、第X因子の生合成は肝臓で行われていて、ここにもビタミンKが関与してるわけなのね(寝てる人・・おきてくださ~~い)

 

なんでこんな話をしたかと言うとね、抗血栓薬っていうのは血液が固まらないようにする為のお薬の中でも、凝固系に作用させるものなので、ここらへんの参考にならないかな~~~ってさ~例えば「ワルファリン」なんかかな?知ってる人は知ってるかもしれないけど、ビタミンKの併用で、ワルファリンの作用を減弱させるって言われてるし、納豆やクロレラなんかのようにビタミンKを含む食品などもそっ、注意が出されているんだけど・・・・最も、このハイビのブログを見てくださってる方々はピチピチお若い方が多いかと“”全然ご縁のない“”事かもしれないのですが(今だけよ!これから先・・・・爺さん婆さんになる頃は・・・・・わからんですよ(●^o^●)・・・)この薬剤については・・自習していただくとして((- -〆)^^;;要するに割愛~)

 

 

メリロートの葉っぱの成分の中にクマリンおよびクマリン誘導体ってのが含まれてるんですが、これは、他にはムラサキウマゴヤシ(Medicago sativaマメ科:別名=アルファルファ)にも含まれており、天然物化学の分野では芳香族化合物に分類されるもの。

(大きい声では言えないんですが・・・芳香族化合物って言うのは、香気成分の研究において、芳しい香り(aroma)をもっている化合物が単離された事から名づけられたんだそうですけど・・・芳香(芳しい香り)とは無関係にベンゼン環を含む化合物に使われてきたもんだから、あんまりヨロシクない香りを漂わすもんにも「芳香族~」ってついてるもんも多いらしくって、名称だけが残っているらしいのよね・・・・大きい声では言えないんじゃ・・・)

クマリンは、香りがあって香料としても使用されていたりするんですけど、クマリン誘導体のジクマロールは、このメリロートやムラサキウマゴヤシ(←アルファルファ)などの牧草が発酵した時に生成されるものだそうで、新鮮な植物では取れないんですって。牧草が発酵した際に生成するクマロールの二量体の構造をしている(構造式が2個つながってる)もの。これがどんな風にして生成されてるのかは不明な部分も多いらしいんですが・・・~~~~昔むかしの話~1920年代に、ある植物を牧草として食べていた牛が、怪我をした時に血が止まらなくってで死んじゃったんですって、で、イロイロ調べたら、その牧草が怪しいって言うんで研究された事が、ジクマロールの精製・単離につながったそうなんですよね(スイートクローバー事件って言われてたかな?)ジクマロールは抗ビタミンK作用を発揮して抗血液凝固作用を有している事が解かって・・・・ワルファリンの開発に大いに貢献したんだそう(←これを一部の業界用語で・・・lead compound=~開発の先導化合物 )っていうんですって。

 

でもって、ワルファリンはつまり、ジクマロールの構造を元にして合成された化学物質なんですよね。で、ビタミンKの作用に拮抗作用を示すもんだから、凝固因子の生合成を抑制してしまう結果、血液の凝固を妨げてしまうって考えられているんですよね(特に第Ⅱ因子と言われるプロトロンビンの活性を低下させると言われているんですけどね・・・

(あんまり細かい事はいいかな!? )

 

で、最初に戻るんですけど、こんな風に凝固系に影響するもんだから・・・メリロートは、抗血栓薬との相互作用の発現の可能性があるから、もし、お薬常用している方は、要注意って事ね医師か薬剤師に相談!!って事かな。

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じゃまたね