へ-ほ*

へ・・ ほ・・ で始まるメディカルハーブのご紹介です。

このページは、ハイビスカスが、2011年6月から現在(2014年8月4日)に至るまでの間、 「ハイビスカスのブログ・メディカルハーブのよもやま話」と題して、

http://hildesroom.cocolog-nifty.com/blog/ ページに投稿したブログの記事です。 新ブログページの開始に当たり、過去にお披露目したメディカルハーブの名称(英名)、一般名称・・を、「あ」~「わ」に分類し、掲載したものです。

ペパーミント  

(第9話 2011/06/14 )

「Mentha piperita のこと」と題して。

 

9話n至るまでに、8種類のメディカルハーブを知っていただいた事かとおもいますが、メデイカルハーブは、一般的に不調な身体の症状にあわせて(適応毎に)分類されておりまして(大体ですが・・)例えばダンデイ・・は肝臓の不調に!ソウパル・・は泌尿器に、フエンネルは胃腸、セージは呼吸器に、ハイビスカスは代謝に、ネトルは抗炎症、マイタケは免疫・・・(これらのハーブの話を忘れた方は、覚悟して(なんせ・・長い)読み返して下さいまっせーワンッ)この様に考えられているのですが、含有する成分の相乗効果(1+1≠2以上~)によって一つの作用に止まらないからメディカルハーブって不思議なんですよね~。例えば、フェンネルには去痰作用もある事から、呼吸器にも適応する事になります。

で、ここからが今日の出来事

例えば、「セージって、うがいには良いけど飲むのはね~」と言う方が少なくありませんが(ハイビは、うがい水として愛用でぇ~す)。味が苦くて飲みにくーい・・・そんなハーブを飲む時のブレンドテクニックとでもいいましょうか・・・酸っぱいハイビスカスのお助け役はローズヒップでしたが、ペパーミントの風味は、色んなハーブのブレンドの素材として用いられています。その方法は、主人公の(のみずらい)ハーブと一緒にペパーミントの葉っぱを入れてあげると、とっても美味しくなるから不思議です(*’▽’)。。今回ご紹介するペパーミントは、そんな主役でありながらも、時に脇役に扮する凄いヤツなんですよねぇ~(^◇^)。

これからも、まだまだ苦いのやら、まずいのやら、色々とご紹介しようと思ってるので、早めにお知らせしておこうと思いましてね、今日はペパーミントをご紹介です。

 

<ペパーミント>

2014年6月の我が家のぺぺーミントのお姿でぇ~す。見るからに、おいしそぉ~これは、生でハーブティーにしていただきました香りがフレェ~~ッシュで・・・美味でございました。

ペパーミント

 

 

 

 

学名:Mentha piperita 

英名:peppermint

和名:西洋ハッカ

科名:シソ科

使用部位:葉っぱ

 

和名が「西洋ハッカ」というのは、昔っから日本にもハッカがあったからで(北海道へ渡った開拓者が育てていた)このペパーミントは、外からきたハッカだから・・云々・・・とのことだそうよ ペパーミントの歴史は古く、BC1,000年ころのエジプトの遺跡からペパーミントの1種が見つかっております。

身体への作用・機能分類的には、胃腸にお役に立つハーブですが、眠気や集中力が落ちてきた時なんかにシャキッツと(賦活活性)させてくれまして、精神神経症状にも働きかけてくれます。

しかも、シャキッとさせるだけでなく、その後には穏やか~な(夢見心地とまでは行かないが)状態鎮静させてくれます。これを業界用語(どこの業界?では、「賦活のち鎮静」って言ったりするんですけどね)効果がありますよ。ぜひ、お仕事の合間のティ―タイムなんぞに、お試しくださいませ、でもあんまり鎮静しすぎると、やる気が無くなってしまうかなぁ・・・・

他に、含まれている精油成分(l-メントール・・)には大腸菌・黄色ブドウ球菌に対して抗菌効果が実証されておりますし、消化不良とか、吐き気を止める目的に利用しても効果ありますよ。お腹にガスがたまっている感じの時なんかもスッキリさせてくれますしね~~胃腸の調子を崩しやすい方なんかにはお勧めです

突然ですが、過敏性腸症候群(IBS)って知ってる?

ストレスが原因の心身症の一つ、便秘と下痢が交互に起る症状・・自律神経系が関与していると考えられます。大体4つの型に分けられてね、

 

① 不安定型・・交代性便通異常

② 慢性下痢型・・神経性下痢

③ 分泌型・・強い腹痛の後に大量の粘液が排泄される

④ ガス型・・ガスがたまる症状のタイプ

見るからに胃腸の状態が・・爆発・・・

こんな時、病院行くと腸の運動を抑制させる薬剤や、乳酸菌製剤や収斂剤とか、あるいは漢方薬とかを処方されて・・ストレス対処法の習得をお勧めしてくれるとかするんだけどナカナカね~「薬はなるべく飲みたくない!」と言う方も多いはず。こういった方には、メディカルハーブとか、アロマとか・・自然療法に興味を持っていただくのも良いんじゃないかな?と思ってるんですよね。

選択肢の一つとしてご紹介するのですが・・( ← 強制ではありません!決して!ケッシテ・・・・ヒロシです・・ヒロシデス・・・??)

まぁ、考え方としては、便秘を改善するために、まずっ自律神経系を調整してから腸の調子を整えていく(←これにはジャーマンカモマイルがお勧め!)とか、腸内環境を改善して、便秘を改善していく(←これにはダンディライオンとか)ペパーミントの腸管の機能を調整する機能に期待してこれらのハーブにブレンドして供するのも良い方法かと・・でも、過剰の摂取は粘膜に炎症を起しかねないのでホドホドにね。

 

ペパーミントの他の活用法として・・・・

乾燥する季節には、容器に葉っぱを入れてそこにお湯を注いでお部屋の浄化に役立てる事もできます!ちょっと変わった所で、ペットのノミよけにも役立ちます。方法は、ハーブをミキサーにかけて(う~~んと粉状にして)散歩前のワンコロにパッパッとかけてあげるのね。

ではまたね

 

 

 

 

 

 

ベルガモット  その①  

(第132話 2014/04/03 )

ベルガモット(精油)の話~~リフレッシュとかリラックスとかに!

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今回は、ベルガモット(精油)のお話をさせていただきま~す。

ちなみにハイビはこの精油の香りは★★★(星三つ)あげちゃいます

前回、ストレスに関わるお話をちょこっとさせていただいた際に「・・・そんな時には、どんな精油がいいのかな~」てお訊ね下さった方もいてね、少し(ウウン・・めいっぱい)私見・経験もマジェテ(混ぜて)精油を幾つか御紹介していこかな~って思います。ストレスと聞くと、大抵の方はうつに関連つけて、暗~く考えて勝ちなんですが、でもなんとか・・ここから脱出したいと、願う事だってあるはずですよね~そんな時リフレッ~シュッしたい時におススメの精油です。

リフレッシュとか、リラックスに・・・なんて書いたけど、う~ん・・どんな時かというとね、ベルガモットは、感情面で、主に不安感に襲われてる時など(自分が認識してるかどうかは?わからないけど・・・)そんな時に、お役にたつかも別に気分が悪いわけではなくても、何か無力感に襲われて・・・とか、憂鬱な気分をナントカしたいな~とか、あるいは、やる気を起こしたいんだけど・・・ウジウジ・・・と言った風な・・・なかなかエンジンがかからない状況の時とか、気分的にリラックスしたい時←(何かをやらなきゃいけない時なんだけど、どうもやる気がね~~)こんな風に、自分を奮い立たせたい時なんかにも、おススメしたい精油です。

精油は、(ハイビが思うに)容器から直接嗅ぐ香りと、デヒューザー(芳香浴器)で香らした時の香りの感じはちょこっと違うから、お店で、瓶から直接嗅いだ時の印象で、このベルガモットを嫌いにならないで欲しいんですよね~(←ありがちな、食わず嫌いタイプね)直接嗅いだ感じに、グググッツと、エグ味を感じなくもないんですよね(チョコットね~)

 

<ベルガモット>

学名: Citrus bergamia

英名: Bergamot (ベルガモット)

科名: ミカン科

抽出部位: 果皮

抽出方法: 圧搾法

主な成分: リナロール、リモネン、酢酸リナリル、ベルガプテン、ベルガモテン

ノート: トップ~ミドルノート

<期待する効果>鎮静作用、抗うつ作用、リフレッシュ効果

<適応>食欲不振、消化不良(←主に原因がストレスだったりして・・・・)、抗菌作用(呼吸器系・泌尿器系の感染症など・・)。

 

精油については、肌のトラブルやニキビ、湿疹などにも効果があるよって仰るのですが、ハイビはもっぱら芳香浴に活用しているので、ここら辺の情報はちっとばかし不得手で、シ~~ン(ごめんなさい(・´з`・)・・・・)でも、膀胱炎とか、下痢なんかで大変な時には、足浴を(洗面器にお湯を入れてそこにベルガモット精油とティートリー精油とユーカリ精油をポチョポチョッと垂らしてそこに素足をズボッと浸けこんで、じっと待つ方法ね)やります。

結構・・解消してくれるんですよね~体の冷えを温めてくれる効果があるそうよ。

植物の観点からすると、3~9m程の高さになる常緑樹で柑橘系の木なんですが、この植物については謎が多い 起源については、3つの説が知られておりまして、コロンブスがカナリア諸島からバルセロナのベルガミアに持ち帰ったものがカラブリアに流れ着いたという説や、バツアーナと言う人がイタリアのベルガモという街からレッジョに持ち込んだという説、アジアのとある街・ベルガミアからカラブリアに持ち込んだという説など・・・ハッキリしてないそうなんですよね~

 

それと、植物学的な起源についても、遺伝子分析から、ベルガモットはダイダイとレモン、又はレモンとライムの交雑種ならしいよ・・・こんな風に起源についても謎の植物なんですが、名前のベルガモットの由来は、トルコの梨の一種・ベガルムティーに形が似ている事からなんだそうです。

 

産出国のお話なんですが、イタリア半島の先端―カラブリアは柑橘類の栽培が盛んな所で、その中でもベルガモットは果物の王様と言われるそう・・・イタリアのレッジョからジョイオサに至る全長150Kmのイオニア海岸沿いの地帯が有名な栽培地!(←行った事ありませぬが・・・・)、世界の産出量の90%はレッジョ産なんですって。ハイビが持ってる精油も、産出国:イタリアになってる!もしかして・・・レッジョ産?こんな風にして、精油を扱う時に、その効果・効能を知る事は勿論大事な事ではありますが、ちょっと寄り道して、植物の起源とか、まつわるお話とか・・とか・・・調べてみるのも楽しい事なんじゃないっかね~~って、思うんですよね。他に、ベルガモットという名称がついてる植物に、モナルダ(Monarda didyma)というハーブ・和名はダイマツバナと言うのですが、和名の由来が赤い花が燃えるタイマツのように見える事からなんだそうですよ。モナルダ(ダイマツバナ)は、シソ科モナルダ属の多年草で、葉っぱの香りがベルガモット・オレンジと似ていることから、ベルガモットと呼ばれているそうなんですけど・・今回のミカン科のベルガモットとは異なる植物なので・・・ご注意くださいね!

******いつもの事続きは→133話へ~~良かったら続けて読んでね~

んじゃまたね

 

 

 

 

 

 

ベルガモット  その②  

(第133話 2012/04/03 )

132話の続き(ベルガモット(精油)の話~~

リフレッシュとかリラックスとかに!)ベルガモット(精油)の話の続き

P1070241

 

第、132話に続いて、ベルガモットのお話なんですが・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。またまた2部に分枯れてしまいましたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ。。・・・植物学的な観点からの“謎”の話については「へ~」~だったでしょハイビも、この話し聞いた時は、へ~~って思いつつ、好きな香りがそんな風な植生だった事には、驚きましたね~~

でわ・・お話の続きを・・・・

 

ノート:トップ~ミドル

「ノート」って言葉・ご存知ですか香水を例にとるとね、“シュッツ”とひと吹きした時、最初にウワッ~て感じる強い香りないその次に何やら漂ってくる香りが~~で、時間が経っても香っている(ジワジワ~~~っと香る)何かの香り・・・・と、こんな風に感じた事ありませんか精油をブレンドして楽しむ時にお役に立つ事なんですけど、自分だけの“ブレンド精油作り”にお役に立てて欲しい事でもありますノートには3つあって、

「トップノート」というのは、ブレンドした香りから最初に(ウワッ・・)って感じる香り(←さっきも 言った・・)これは揮発性が高いので香って間もなく(はかなく)消えて行ってしまう・・・

「ミドルノ―ト」は、消えてしまったトップの香りに次いで、香ってくるもの、これはブレンドの中心となるもので香りの印象を決定するといったお役目があります。

「ベースノート」は時間が経ってジ~ンワリ香ってるもの(・・かな?)を言うのですが、ブレンドに深みや安定感をもたらしてくれるとも言われております。で、このベルガモットはトップ~ミドルと御紹介してみたけど、ミカン科には他にスイートオレンジとかグレープフルーツとかレモンとかマンダリンとかネロリ(これは他のミカン科の精油とはちょこっと違う製法で抽出されてるんですけど・・・)と言った精油があって、大抵はトップノートとして出てるんですけどね・・・ハイビ的には、ベルガモットは、ミドルノートでもあり得るでも、ここら辺は・・・・自分で感じてみて ( ゚д゚)ホスィ…|゚з゚)です(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

ブレンドのお話がでたので(余談なのですが)他の精油とのブレンドには、ローズウッドマンダリンネロリなどの、気分を高揚させる精油とブレンドしてみるのもいいですよ~ガッコ(学校ね ♡ )行ってる方だったら、テストの時とか(結構ストレスよね~)ガッコ行ってなくても、何かしらのストレスにさらされている時(認定試験とかかな?)、自分の感情面での (´・ω・`)ショボーンな(弱さ?)を、和らげてくれるかも・・・(←ハイビの経験から・・そ・言える)。ストレス状態の時って、ホルモンバランスも乱れるしね、とかく“うつ傾向”になってしまう・・・こんな時は、ベルガモットに限らず、他のミカン科(柑橘系)の香りも、“うつ”の軽減にはお役に立ちますと自信持って・・思いまっす

ベルガモットはオーデコロンの原料としても、大抵の香水に入ってるそうなんですが・・・・紅茶で、ベルガモットの香料で香りをつけたものに“アールグレイ”(フレーバーティー)があります。喫茶店でオーダーすると、ポットに入ってる時(未だカップに注いでない時)から既に、細~い注ぎ口から、ベルガモットの香りがしてくる程・・・ベルガモットの芳香は温度が高くなるほど強く感じられるんですよね~~~。

 

紅茶名“アールグレイ”の語源(Earl Grey)は、英国首相チャールズ・グレイ伯爵(第2代グレイ伯爵)にちなんで(彼は紅茶好きだった・・云々・・・)付けられたそうなんですけど、その話はなんと・・1830年代に遡りますメディカルハーブの世界で1830年代って言ったら、セイヨウシロヤナギから「サリシン」を分離した頃・・・・(←どんな話をしてても、メディカルハーブの世界からブレないハイビ←一人称賛(*_ _)人ゴメンナサイ )。でも、アールグレイは、シトクローム・P450(CYP3A4)阻害作用を持つベルガモチン(これは、グレープフルーツの果肉や果皮にも含まれていて、脂肪細胞に作用して、アディポネクチンというタンパク質の分泌を高めているものなんだそうですけど・・・詳しい事知りたかったら自分で調べてもらえますやろか・←・・・他力本願ネ)を含むので、医薬品によっては相互作用が生じる場合があるっていうんですよね~・・・なので、病院で処方された薬を飲んでいらっしゃる方は、病院で確認した方が良いと思いますヨロシクお願いいたしまっす!人( ̄ω ̄;) スマヌ

 

ベルガモット精油、使用にあたっての注意なんですが、ベルガモットに限らず、柑橘系の精油・・例えば、ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどにはベルガプテン(5-メトキシソラーレン)という成分が含まれている為に、光毒性に注意が必要!!光毒性っていうのは、精油成分の一部(今回はベルガプテン)が皮膚に塗布した状態で日光にあたると、強い紫外線と反応する事によって、皮膚に炎症や色素沈着を(シミシミ・・・)起こしてしまう毒性の事光感作とは違って、誰にでも起ってしまいます。最も、今回は芳香浴でのおススメなので、あんましパッとイメージできないかもしれないんですが、アロマトリートメントでベルガモット精油の入ったオイルでマッサージを受けた後などは、要注意ですからね~~。市販のベルガモット精油で、「ベルガプテンフリー」と記載されたものもありまして、これは、「ベルガプテンは除いております」て意味なのね、不安な事があったなら、お買い求めする時、お店の店員さんに色々とご相談したら良いんじゃないかなって思います。それと、お店で、あんまし・・キョロ(・_・ )( ・_・)キョロしすぎてたら・・・怪しい人と間違われるかもしれないしね~~~気をつけてね~~~

ベルガプテンフリーのベルガモットとか、色々な精油の香り・・お店で精油を見かけたら・・・是非!探検してみて下さいね

じゃまたね

 

 

 

 

 

 

ベルベーヌ  

(第77話 2011/08/27 )

 

 

昨日の土砂降りの雨のせいか・・今朝はなんだか・・・すずしい~~寝坊しました。蝉は相変わらず○○○いんだけど、吹く風が・・・ねえ~~涼しいよな~~そろそろ、夏の疲れを癒して、秋に向かう身体作りをしなくっちゃねそれもメディカルハーブチックに~体の体内環境を整えるって言うんですか・・・

春は花粉症に悩まされる季節・・解毒とアレルギー予防を意識してエルダーフラワーとかネトルとかがおススメだったし、夏はビタミン補給と夏バテ防止を意識してペパーミントとかローズヒップとかハイビスカスとか・・・・・・で、これから向かう秋はね気分の落ち込みや不眠の予防なんぞを意識して、セントジョンズワートやオレンジフラワーなんかがおススメのメディカルハーブなんですよね~~~アンニュイな秋の到来~~(ハイビはこの秋がとってもお気に入り)それと夏の日焼けなんかもメディカルハーブでインナーコスメって方法もあるかと思うんですが・・・・・何事も早や目ハヤメの予防が大事よね。

 

で、今回ご紹介のメディカルハーブは(仏名)ベルベーヌ、英名はレモンバーベナ、日本名はコウスイボクと・・実に一人3役のようなメディカルハーブです。でも、最初に言っておくけど、似たような名前で同じクマツズラ科のバーベインとは違うものなので、ここんとこ間違わないようにね

 

<レモンバーベナ>

学名: Lippia citrodora ( Aloysia triphylla)

英名: lemon verbena

別名: レモンバーベナ

和名: コウスイボク(香水木)

科名: クマツヅラ科

使用部位: 葉部

 

<含有成分>精油(シトラール(=ゲラ二アールとネラールノ混合物)30~40%、d-リモネン5~15%、ゲラニオール1~6%、ネロール1~5%、1.8-シネオール3~6%)、フラボノイドなど。

<作用>鎮静、緩和、消化管機能調整、解熱、殺菌、殺虫

<適応>食欲不振、消化不良、軽い興奮状態なんかに効果が期待できるって言われてるんですけどね。

それに・・・このメディカルハーブは、とっても香りがいいの

原産は南米のペルー、世界中で栽培されている常緑低木なんだけど、寒さにあまり強くないために、寒い場所で生育したものは冬に落葉するらしいですよヨーロッパに伝えられたのは18世紀、スペイン人によって持ち込まれたそう・・・イギリスでは庭に植えられる木として人気が高かったそうですよ。

フランスでも、特に人気のあるハーブティーで、カフェでは、定番メニューにしている所も多いそうなのね、仕事疲れを癒すために夕方以降にカフェで飲む風習があると聞いてます。(オッシャレ~~)でもって、その香りに鎮静効果があるもんだから、夕食後から就寝までの間に飲む?のに最適とか言われておりまして・・・こんな事からイブニングティーと言う風な愛称で呼ばれてるそうなんですよね。鎮静効果や、リラックス効果があると言う事なんかは、副交感神経を優位にさせるから消化器系に作用して食前に飲めば食欲増進食後に飲んだ場合は消化促進効果があるって考えられるわけですよね~。

 

他の用途としては、石鹸などの香料原料としても用いられてたり、ポプリ作りに利用されたり、オシャレなレストランなんかに行くと、フィンガーボール(テーブルの端に置いてある水の入った小さな桶、で、そこで、コチョコチョって手を洗う)ってヤツの水に混ぜてたりするんですけど・・・・こんな風にして、シトラス系の芳香がさまざまに利用されているんですよね。ほのかにレモンの香りがするもんだから、レモンバーベナって呼ばれてもいますけど、実際には、レモンバーベナは、レモンとシナモンの香りが混ざった風に感じるかもぉ~。リラックス効果を期待する時なんかは、レモンバーベナ+ペパーミント+マリーゴールドのブレンドがおススメですしなんかムシャクシャして、うつッポイ時なんかは、レモンバーベナとオレンジフラワーとセージをブレンドしてみるとかしたら、結構いい感じかもよ

ベルベーヌは、安全性ハンドブックではクラス1、禁忌とか副作用とかは知られていないと聞いておりますので安心してハーブティーで摂っていただければよろしいかとただ、少し出にくいので抽出時間は5~10分くらい(少し長め)かけた方が良いかもねそれと、経験からなんですが、多量摂取は胃の刺激になる事がありま~す。でも、ハイビの場合は、他の方(←・・・)から見たら「がぶ飲みタイプらしい・・」知ってる方はみんなこう言います。(そっかもね~~~)アッチャー

 

で、今回の隠れお題は・・・精油・・

ヒトの五感で得られるものは、90%は視覚に、次に聴覚に頼っているって聞いた事ない?嗅覚の割合は少ないんだけど、視覚・聴覚・味覚・皮膚感覚等とは少し違ってて、すぐっ!即大脳辺縁系に伝えられるって事が特徴だって事なんかも、聞いた事ないですかね~?

えっ(--〆)無いって 

じゃ・・・今*聞いたって事で、話を続けさせていただきます~~ルン~♪・ルン~♪

アロマテラピーってあるでしょ

(ちょこっと余談ではありますが、この言葉は、フランス語のaromaとtherapie(英語ではtherapy)を合体させた造語なんですよね・・・・で、日本では、“芳香療法”として訳されて今日に至っているわけなんですけども・・)精油を利用した自然の薬物療法の事なんだけどね (ハイビ・が、ご紹介させて戴いてるメディカルハーブも・・ヤッパシ植物の力をお借りする自然療法です・・・ここんとこくれぐれもおわすれなく・~~・)

アロマテラピーは、精油を用いるんですけど、その精油の香りは大脳辺縁系に直結⇒視床下部に伝えられてストレス症状を緩和したり心身のバランスの乱れを改善するのに効果が期待されるものだし、大脳辺縁系って、情動や摂食行動・性行動・・・人間の本能的行動を司っている部分なので、ここに直結するにおい香り・・・の情報は(ヤッパシ)記憶や感情を強く引き起こすって考えられているんですよね~(で、もっとシツコク語るとするならば・・・その情報が視床下部に到達したあと下垂体っていう所に伝達されて内分泌系に働きかけてヒトの恒常性維持に関わっているわけなんですけど・・・クドクド・・・・(@_@;)^^::・・・・先へススメって・・・・

ハイッ

このベルベーヌは、精油成分を多分に含んでいるんだけど、鎮静効果はゲラニオール、ネロールなどによる鎮静作用よね、で、最も含有量の多い成分がシトラールで、これはゲラ二アールとネラールの混合物なんだけど、シトラールって以前御紹介したメリッサにも含まれていたのね(覚えてる?)他にはレモンやレモングラスなどにも含まれてて、抗菌作用や抗真菌作用、鎮静作用、抗ヒスタミン作用なんかがあったりするんですよね・・もっと化学的な表現をすると、アルデヒド類に分類されて、このアルデヒド類を含む精油を扱う場合は皮膚刺激性があるから注意が必最なのさ

メディカルハーブの機能って単一の成分で決まるんじゃなくって多様な成分の相乗効果((1+1=2以上の効果)ホント・・・・ゴチャゴチャしてんのよね~~)によって発現すると考えられてるし、一方で、精油はとっても濃縮したものだから、精油単品での扱い方がそのままメディカルハーブにも当てはまるかって言ったらそうでもないけど(だとしたらハーブティーで飲めないって事になっちゃうもんね~)まっメディカルハーブに精油成分が含有されていたら・・・精油学とかをひも解くのも勉強になるんじゃないかな~~って思うんですよね。

じゃまたね

 

 

 

 

 

ヘンプ ~その①  

(第114話 2012/01/15 )

 

 

ヘンプはHemp(英名)と書きまして、和名はアサ、で、カッコ書きに(大麻)ともついている

ひと言・・・“アサ(麻)”と言えば解かるんだけど、“ヘンプ”なんて言っても、スァ~ッパリ(“サッパリわからない”を意味する若者語・・・友達が使ってた・・)と思うんですよね。それにね、“大麻”っていうくらいだから、“小麻”もあるのかな~ハイビはこんな風に疑問に思ったんですよね~(遠い過去に・・・)なのでここら辺の事から、ジワジワ攻めていこうかと思いま~す。

語りつくすまで、どんくらいかかるか?なので、今回はその①として御紹介させていただきま~~す_(_^_)_

どぞどぞ・・ヨロピク(←ちょっともお願いしてない風~)

20気長に読んでってくださいませ

 

 

< ヘンプ(大麻) >

学名: Cannabis sativa

英名: Hemp

和名: アサ

科名: クワ科

使用部位: 種子(を圧搾して得た油)

含有成分: 油脂(リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸)、食物繊維、ビタミン、ミネラル

タンパク質

作用: α-リノレン酸(n-3系脂肪酸)によるプロスタグランジン(PG)ならびに関連化合物

(エイコサノイド)の調整・緩下・血糖調節

適応: アレルギー体質の改善・生活習慣病の予防・便秘などに効果が期待されております。

 

植物は光合成をしてCO2を取り入れてるけど、アサはとても発育が旺盛な分CO2の消費量も多い繊維質も様々な製品開発がされているし、生物由来資源として盛んに研究されてもいるそうなんですが、一方で、“大麻”と聞けば“大麻取締法”すぐさまこの用語が頭に浮かぶんですけど、取り締まられているのはアサの“葉”と“花穂”の部分で幻覚成分のテトラヒドロカンナビール(THC)という成分が含まれているからなんですよね・・けども、今回メディカルハーブとして御紹介するのは部位が“種子”間違わないようにお願いします

では・・側からジ~~ンワリいこっかな~~「大麻」ね(●^o^●)。。

学名:Cannabis sativa

 

昔から使われている麻繊維はこの植物で作られておりまして、麻と言えばCannabis sativa植物が原料のものを指していたのですが、色んな繊維製品(例えば、素材が亜麻(学名:Linum usitatissimum)とか、苧麻(学名:Boehmeria tenacissima Gaud)が登場し(外国から入ってきたらしいよ・・)、Cannabis sativa以外の植物から採れる繊維も含めて“麻”と呼ぶようになったので、Cannabis sativaは背丈が大きく成長する事から“大麻(たいま)”といって区別するようになったんだそうですよ。

最も、大抵の麻素材の製品は、亜麻(Linum- usitatissimum)や苧麻(Boehmeria tenacissima Gaud)植物が原料になっており、麻(亜麻/リネン)や麻(苧麻/ラミー)は指定用語が“麻”なんですが、大麻は、麻(その他のもの)として、指定用語が指定外繊維になっております。

指定用語・・・?「指定外繊維」・・・??なんのこっちゃ・・・!?(メディカルハーブとは・・ちょっと遠い~関係かなぁ~~~ )

これは、洋服の裏地にピラピラしたもん(品質表示)があるでしょ?「繊維製品品質表示規程」に沿って分類されている名称が書いてあるんだけど、ナイロンとかレーヨンとかとか・・・・いった感じで分類されて表記されてるんですけど、その表に記載のない種類の繊維を「指定外繊維」と言うそうよ。それは、とても珍しいか、新しくて未だ規定に記載してない種類の繊維なんだそうで、大麻で作られたものは「指定外繊維」と言う風に記載されております。(←マメ知識にでも・・・・)。ハイビが思うに・・・大麻は古来から自生しているもんだし、ふる~~~い!書物にも登場してるもんなんだけど、未だに“指定外”になってるって言うのは、大麻の別の顔(“大麻取締法”で規制されてたりする・・・)が原因だと思うんですよね新しいもんじゃないし・・・ね。まっ・・こんな風にして区別されてるわけね。

で、なんでヘンプって言うかについては、大麻繊維を他の麻繊維や薬物の大麻とゴッチャにならないようにってんで、英語読みの“ヘンプ”と言う風に呼ぶようになってるそうで・・海の向うの米国やヨーロッパでは、主に繊維の利用目的で品種改良した麻を「ヘンプ」とよんでたりするんですよね、それに、規制薬物として利用する際の麻を“カナビス”と称して区別しているみたいなんですけど・・・ここら辺は・・・ハイビ専門外ね!?メンゴな~~~~~

 

メディカルハーブやアロマテラピーなんかの分野では“ヘンプ”として紹介してるもんが多いかな?って思いま~~すヘンプ油とか・・・ね。

使用部位:種子

 

この種子を圧搾して採れたオイル(ヘンプ油)が優れもの作用の御紹介のところに、「α-リノレン酸(n-3系脂肪酸)によるプロスタグランジン(PG)ならびに関連化合物(エイコサノイド)の調整」なんてワケわかんない事書いちゃったけど、これは、油脂の組成が、n-3系の脂肪酸(α-リノレン酸)を20%、n-6系の脂肪酸(リノール酸とγ-リノレン酸(GLA))を60%を含んでおり、n-3系とn-6系の脂肪酸比率が 1 : 3と、バランス良く含まれている事が特徴!例えば、オリーブ油やツバキ油は、オレイン酸が多量に含まれてるし、紅花油やヒマワリ油にはリノール酸が・・・亜麻仁油やシソ油にはα-リノレン酸が・・・と言う風に、植物の種類によって含まれる脂肪酸組成が異なっております。

高度不飽和脂肪酸は、人の体の中では、細胞膜を構成するリン脂質やコレステロールエステルなどの構成成分だったり、身体に強力な生理・薬理活性を及ぼす局所ホルモン様物質生合成の前駆体として大事な機能を有しているんですが、植物はこの脂肪酸は殆ど生合成できちゃうけど、ヒト(人間)や高等動物は、オレイン酸などの n-9系の脂肪酸を他の高度不飽和脂肪酸に変換できないなので、これは食物から摂らなければならず、「必須脂肪酸」と言われるんですけど、それには n-3系の脂肪酸(α-リノレン酸)とか、n-6系の脂肪酸(リノール酸やγ-リノレン酸(GLA))などが含まれます、動物の体に取り込まれると、肝臓内で酵素の働きによって、リノール酸は n-6系脂肪酸(γ-リノレン酸(GLA)やアラキドン酸(AA))に、α-リノレン酸からはn-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が合成されるという仕組みになってるんですけどヘンプ油には、この必須脂肪酸の n-6系の脂肪酸(リノール酸)や、n-3系の脂肪酸(α-リノレン酸)が、バランス良く含まれているという事から、様々な効果が期待されているわけね

脂肪酸の話ばっかしててごめんね~~でも、これが、痛みの発現とかアレルギー発生機序とかに関係してるところだったりするもんだから・・・ちょこっと障りだけでも・・聞いてもらいたかったわけね。

 

この続きは、ヘンプ(大麻)の御紹介~その②でね~

 

 

 

 

 

ヘンプ ~その②  

(第115話 2012/01/18 )

 

ヘンプの続きで~~すと、明るくいきたい所なんですが・・・

実は、「あんな事書いて、ハイビ・・・ダイジョウブか~」と心配してくれた人がいたの。「大麻だよタイマお縄になっちゃうんじゃないのか」ってね「そっかな・・」って、ちょこっとアセアセしましたが、女は度胸ってんで、このお題続行ね。もしも、忽然と消えちゃったら・・・・「あ~ぁ・・・ハイビお縄になちゃたんかなぁ~」みたいな

・・・けど、ちょこっと目線をかえて語っていこか思うんですよね~

 

でわ~~前回のお話の中で、脂肪酸のバランスが実に絶妙って書いたけど、脂肪酸ってさ、油脂の原料となっているもので、種類や数あるいは組成比率や炭素鎖の長さとかとか・・・これらは油脂の栄養学的な性質に大きく関わっているんですよね。例えば、陸に住む動物の油脂(牛・豚などの家畜)、植物種子油、海産動物油・・・と、含まれる脂肪酸の種類とか比率が異なり(細かい事は・・・・専門書で自習を~~ね)、言いかえれば脂肪酸組成を調べればその油脂の種類の分類ができたりもするらしいんですよね~微妙に違いはあると思いますけどね。

 

身体の細胞膜を構成するリン脂質中に存在する必須脂肪酸について、必須脂肪酸(EFA)は肝臓にある酵素によって、例えば、リノール酸はγーリノレン酸やアラキドン酸(AA)に合成(←nー6系脂肪酸)されるし、α-リノレン酸からはエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)(←nー3系脂肪酸)が合成されてたりするんですけど・・・これらの脂肪酸は体の中の生理活性物質として、アラキドン酸カスケード代謝と言われる経路のなかでエイコサノイド(eicosanoid)とかプロスタノイド(prostanoid)といわれるオータコイド(autacoid)として作用しており、これにはプロスタグランジン(PG)や関連化合物も含まれます。

オ―タコイドは局所ホルモンとも言われ、必要な時に作られ必要な場所で作用して用が済むと不活性化されてしまう・・・実に去り際がアッパレなヤツなんですよね!

トロンボキサン(TX)とかロイコトリエン(LT)とか聞いた事ないかな~TXは血小板で合成されるし、LTは白血球で合成されるんですが、どっちもPG関連化合物でPGに負けないくらいの強~~い生理活性を持っておりま~す。

 

◆ nー3系のα-リノレン酸は脳細胞の細胞膜リン脂質脂肪酸のDHAに関与しているし、EPAは血漿コレステロール低下作用が、DHAは脳や網膜を構成するリン脂質中では最も多く含まれており、脳の唯一のnー3系脂肪酸と考えられております。

nー3系は体の中で酵素の働きによって、EPAを経てPG-3類を合成するのですが、このPG-3類は血液をサラサラさせるのに大いに貢献しておりまして、(←”善玉PG”)と思っていただいてOk

 

◆ nー6系のリノール酸のγーリノレン酸はアトピー性皮膚炎を改善するとかアルコール代謝に関わってたり、コレステロール調節に関与してるんですけど、nー6系は植物性の食べ物を摂ると、体の中で酵素の働きによってDHGL(=ジホモγーリノレン酸)を経て、PG-1類やAA(アラキドン酸)を合成しますが、このPG-1類は消炎作用を発揮します(←”善玉PG”ね)で、もう一方のAAはPG-2類を合成するのですが、コイツは”悪玉PG”と言っても過言ではない炎症を起こしたり痛みを誘発したりするんですよね!

 

自然の景勝地に滝がありますよね!(←いきなり・・なんやねん~)”白糸の滝”とか”・・・の滝”とかいう所ね、滝は別名=”カスケード”って言うんですけど、滝は上から下にドドッ~~って水が流れてるじゃない(中には、水が枯渇した滝もあるけど・・・)リン脂質から始まってAAを経由してPGやTX(トロンボキサン)・・・・が合成されていく、AAの代謝過程の様素が、滝の如くダダダって進んでいくもんだから、”アラキドン酸カスケード代謝”なんて言う風に言われているんですよダダダッ~~~って反応が進んで行くのね・・・・

アラキドン酸(AA)については、第27話オリーブ:天然の抗生物質の中で、ちょこっと触れたんですが、COX(シクロオキシゲナーゼ)酵素のこと・・あの話の続きと思っていただければ良いっかな~@@^^;;。なんで、オリーブが天然の抗生物質って言われるかについて、以前「・・・・(前文略)炎症作用を示す物質がプロスタグランジンというもので、これはアラキドン酸がシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素によって合成されてできるのですが・・・・・・・炎症を起こさないようにする為には、このシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素が働かないようにすれば良い・・(後文略)」てな事言ってたのですが、これが今回述べてる ”悪玉PG”  PG-2類の事だったんですよね~~~(←半年前のなぞ解きをやってるみたい・・・・)←さらに突っ込んでこのシクロオキシゲナーゼ(COX)には、またまた2種類ありまして・・・COx-1は生理学的に正常な時にPGを生成するのですが、COX-2は関節炎とか他の炎症に呼応してPGを追加生成するんですよね・・・

いやぁ~実にお見事な連携プレーっていうんでしょか

なにやら、有機化学の様相を呈してしまいましたが、こんな事もメディカルハ―ブの底力とでも・・よもやま話の一つと・・思って下さいませ・・・_(_^_)_~~。

 

で、肝心の安全性なんですが(あくまでも、ヘンプの使用部位は”種子”である事が大前提ね)メディカルハーブ安全性ハンドブックには未収載です!(残念・・・知りたかったのに・・・・)

服用法は?というと、ハーブティ―で飲むんじゃなくって、麻の実を食材にしたり、油脂はカプセル剤で服用するそうなんですけど、果実は、麻子仁(マシニン)という生薬として漢方処方の便秘薬とかに入ってたりもしますから・・ご存知の方もいらっしゃるかな~~。?。

 

ヘンプ油は浸透性と保湿力にも優れているからアロマテラピートリートメントのキャリアオイルとして使われるし、石鹸に入ってたりもします。ハイビの場合は、結構お世話になってる・・・体調不良(だと思うけど・・・)になると、お肌に赤いプチプチが出たり(キャーーーー)やたらお肌が過敏になって普段使ってる石鹸(今時は、ボデイシャンプーっていうんかな?)が使えなくなってしまう時があります何でかは謎こんな時は、へンプ石鹸で入浴してます(←と決めてます)。お肌のトラブルは、「なんか起ってるぞ!」って、お肌が教えてくれるっていうんでしょうかぁ~~~~ヘンプ石鹸は、ハイビ的には、かなりイイ!でも、結構お高め

なもんだから・・・常時使うんじゃなくって、非常時にだけね(@_@;)^^;;

ここらへんで失礼しますでもって~次につづく・・・③もみてね。

じゃまたね

 

 

 

 

 

ヘンプ ~その③  

(第116話 2012/01/20 )

 

 

さてさて・・・ヘンプ(タ・イ・マ・・・キャ~~~)をここまで引っ張って、あの話はしないのかな~って思ってる方もいらっしゃるんじゃないかと・・あれ○○○○○・・ね。でも、メディカルハーブの御紹介ブログなもんだから・・・やっぱ、ここは避けて通りたいかな・・・それに、お縄になりたくないって思うんですよね~なので、ちょこっとだけ横目でみながら・・さーーっーといくわ~~。

メディカルハーブの“毒にも薬にもなる植物成分”としては“アルカロイド”というもんがあって、例えば、モルヒネ、カフェイン、ニコチン、アトロピン等は知ってるかと思うんですが、このヘンプの場合、問題となる毒(?)成分と言ったら”カンナビス(大麻)“といってこれは植物が含有するフィトケミカルズの中では”レジン”に分類されてるっかな~~レジンとは樹脂の事。

 

松属(Pinus spp. マツ科)の木から採れるものは、ロジンと言われてるんですが(今度調べてみてね )、このレジンは、植物自身 にとっては、真菌や虫から身を守るためのもの、植物が損傷を受けたりすると分泌されます。水に不溶で、火をつけると煙を出しながら燃えるんですよ・・・・・・レジンは、いろんな成分が混じってるので、分類が難しいと言われますが、グアヤク、ハシッシュ、オレオレジン(カプサイシン、ジンゲロール類、テレビン・・)、バルサム(ベンゾイン、トル―バルサム)、樹脂酸(ミルラー)、グリコレジン(ポドフィリン、ヤラッパー)などの名称は、どっかで聞いた事があるんじゃないかな~~身近なところでは、クラフト用の接着剤に含有されてたりもするんですが、これはレジンの糊着力を利用してるし・・他にはインセンスとしてアロマチックな利用法があったりもします。

 

Cannabis sativa(クワ科)やCannabis indica(カンナ科)の花穂(先っぽ)部分を乾燥させたものから採取されるのですが、これにはTHC(テトラヒドロカンナビール)が含まれ、THCの化学名は“ベンゾテトラヒドロビラン”、THCだけでカンナビノイドっていうグループを結成しております。薬理作用としては、鎮静効果、制吐、気管支拡張作用などが治療的作用と言われながらも、自由に使う事は法的に禁止されております 鎮痛作用については、脊骨や脊柱の痛覚を消失させるそうなのですが、その機序は?といえば、他の合成麻薬などと一緒に使用する事によって、神経伝達物質のGABA(γ-アミノ酪酸)を活性化する事に次いで、他の成分が神経の働きを抑制するように作用し、痛み消失させる・・・つまり、合成麻薬との相乗効果を利用して鎮痛作用を発揮してるそうなんですけどね(cf:The Constisuents of Medicinal Plants)。

 

「相乗効果」って、他のメディカルハーブの御紹介の時にも度々でてくる用語なのですが、メディカルハーブの作用の現れ方について、その植物に含まれる成分が(それらは別々の成分なんだけども・・)同じ作用をもってるものが一緒に働いて“効果を増す”場合と、別々の成分でも”一方の成分が他方の成分を補助する”といった考え方がありましたが、例えば、エルダーフラワー(第13話)に含まれるフラボノイドとカリウムが相乗的に働く事によって、利尿効果が期待できたり、ローズヒップ(第15話)に含まれるクエン酸がビタミンCの利用を促進、利用効率を上げる働きをする(←これは補助する働きの例ね)、こんな風に自然界の植物は様々な機能を備えているんですけどね~~・・・・医薬品は、作用の解かっているもの(単品)を数種類組み合わせて用いる事によって効果を期待するのに対して、メディカルハーブは1種類でも様々な有効成分を含み、それらが微妙に影響し合って効果を発揮している・・・・THCの話しながら合成麻薬との相乗効果が・・・なんて語ってたら、フッとこんな風な事

を考えてしまいました・・・・やっぱ・・植物の力はスゴッツよね

ヘンプ”を“大麻の事よ!と真っ向から勝負したら・・・スグッ○○○○○が浮かんでくるのがフツウーーかな?って思うんですが、お縄になりたくない一念で(っつ~か、そっち方面の事は、あんまし知らない・・・・)ヘンプを様々な面から眺めてみましたが・・いかがだったでしょかね~

 

でも、うれしい事もありましたよ~~~ ~~ん。

ココログのコミュニテイー広場(リアル世界の方には、説明がちょこっとムズカシイ・・・・いい大人のアバター( 自分の化身 )が裸足で街をふらついたり・・妖怪の顔して他人を脅かしてる人もいれば・・・楽しく会話したりする世界なんですけど・・・)でお見かけする方から、コメント戴いたんですよね~~

アバター名が“nnonge☆(美山くん)“多分~”美山様”かと?(←京都の繊維産業に従事する方とお聞きしまして、ちゃんと実在する方ね!)から、ハイビが、ヘンプのご紹介①で、「麻素材の製品は、亜麻(Linum usitatissimum)や苧麻(Boehmeria tenacissima Gaud)植物が原料になっており・・・云々」と話した事に対して、「麻(苧麻/ラミー)素材に比べて、麻(亜麻/リネン)素材の方が繊維質が柔らかくて、洋服とかネクタイなどの仕立ものは高給なんだよ・・・・」って教えて戴きまして「そうなんだ~~」って、初めて知りました。

高級感漂う贈り物の参考に~~ゼヒッ

 

この場にて・・・あらためて・・・美山さん~~**_(_^_)_**ありがっと~~ね。

じゃまたね

 

 

 

 

 

ホーソン ~その①  

(第35話 2011/07/11 )

生活習慣病予防に活躍するメデイカルハーブ -10-(1)

 

 

いよいよ10種類めになりますでしょうか?何がって~~またまたぁ~~ツンツンするよ生活習慣病予防を意識してチョイスするハーブの事ね。

生活習慣病って数えあげればきりがないくらいあるって言われながらも、生活習慣によって改善できるよって言われて幾とせか・・・昔は(どんだけ~~?)成人病って言ってたyone・・大人がかかる病気って今まで出てきた様々なメディカルハーブ(25種類かな)簡単に分けて頂くと、メタボ気味・高コレステロールや中性脂肪の高い状況、動脈硬化などの予防に脂質代謝調整系のハーブを使ったり、糖尿病予備軍にはネトルとかニガウリなどのホルモン様作用や、腸内環境を整えるハーブを、痛風やリウマチなどにはダンディライオン、ネトルなど‥アレルギー体質改善目的には代謝系の調整など・・・効果が期待できるハーブなどなど・・アレヤコレヤ御紹介させて戴きましたが、今回ご紹介するメディカルハーブは、高血圧低血圧心臓疾患・・と、生活習慣病の中でも、心臓系・心臓のポンプ機能に関する様々な症状に効果が期待できるメディカルハーブの御紹介です!心筋の収縮力を増強したり(陽性変力作用)、収縮力を軽度に減弱する作用(陰性変力作用)を持つもので・・・・・・*”ホーソン“と、いうメディカルハーブです・・・・・・・・・・*聞いた事あるかしら?

 

アメリカ人のお友達がいたら聞いてみてね「ドウ~ュ~ノ~ホ~ソンベリ~っ」て、きっと・・・「イエス アイ ノウっ」て言うから。サプリメント国家とまでも言われる米国では結構メジャーなサプリで通ってるらしい・・よ

では・参ります

 

 

<ホーソン>

学名: Crataegus monogyna

英名: Hawthorn

和名: 西洋山査子(西洋サンザシ)

科名: バラ科

使用部位: 葉・花・果実

<含有成分>OPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)、フラボノイド、(ヒペロシド・ビテキシン)、カテキン

<作用>陽性変力作用、冠状血管や心筋の血行促進

<適応>NYHA(ニューヨーク心臓協会)によるⅠ期ないしⅡ気に相当する心臓の機能低下、動機、息切れ、心臓部の圧迫感や重圧感

<安全性>クラス1.

<花ことば>一度きりの恋 (これは、ハイビのお気に入りぃ~何事にも命がけ❢ナンチャッテ… 関係ないっか

 

 

ホーソンは、世界各地の伝統的な植物療法で、心臓を取り巻く様々な症状に用いられてきたのだけど、およそ100年ほど前に強心効果が発見されてからは「心臓を守るハーブ」として知られるようになって、1984年には、ドイツ連邦保健省・コミッションE(日本の厚労省みたいなとこね)で、「心臓血管系疾患への効果」が認められ、今では心機能の治療薬の筆頭となっているそうですよ。

最も、日本の事情はというと(ドイツの事ばっか言ってる場合じゃないからね  )食薬区分上の表示はセイヨウサンザシで、比医薬品として分類されておりますが、強心作用を期待して、一般用医薬品の循環器用薬・滋養強壮薬・ドリンク剤などに配合されているそうですよ・・・で・・ハイビスカスは、近所の薬局を探検してきましたよ「あった・あった」グロンサンゴールド・錠・れいめいしん液なんかに、“サンザシエキス”って入ってて・・・・・・見つけた時は・・・ちょこっと・・・うれしかったです。

 

メディカルハーブのホーソンベリーは、こんな感じね

P1070247

 

 

ホーソンは、安全性が高くて作用が穏やかなので、お年寄りなどにも長期にわたって用いる事ができるそうなんですよね。高血圧や低血圧、動悸、息切れなど、年寄りなら誰でも感じている事かと・・・(年寄りでなくとも感じる事がある)様々な症状に効果が期待できるんですってよ!それにね、“薬物相互作用”っていって、薬物の作用に対して影響を与える事なんだけども、ホーソンは、「強心配糖体の作用を増強する可能性があるので、セイヨウサンザシを摂取している人の場合には、ジギタリス製剤の投与

量を調整する必要がある・・・云々・・・・」とも言われているんですよね。

ジギタリスって知ってるでしょ

ドラマなんかで、恰幅の良い金持ちの社長さんかなんかが突然「ウッ」といって胸を抑えながら倒れ込む・・すると、傍にいた美人秘書が駆けよって、「社長!大丈夫ですか~」と言いながら、社長のポケットにある、ピロケースから小粒の薬を取り出して、でぶったオヤジの口に放り込んでやって、無事にオヤジが助かる(あれ?オヤジ?(--〆)社長じゃなかったっけ)・・・てな場面、見た事ない?この時になめるやつ・・・アレッこれは二トロだったっけ?ゴメ~~ン・・・(*´Д`)なさい・・・この話・わ・す・れ・て・く・だ・さ・い

 

ジギタリス製剤は、即効性のある心臓のお薬で、ジゴキシン錠(心筋の収縮力を高める作用=強心作用、房室伝導の抑制なんかを目的としてますが・・・)やラニラビット錠(心臓の収縮力を強くし、脈をゆっくりさせる作用がある)という、お薬ね。

こんな風に、心臓系のお薬にも影響する可能性があるって認められているわけなんですよねで、含有成分の何が?どんな風に??作用するかって事については、次回に・・・しま~す。

次も・・・読んでね

じゃまたね

 

 

 

 

 

ホーソン ~その②  

(第36話 2011/07/12  )

生活習慣病予防に活躍するメデイカルハーブ -10-(2)

 

前回言ってたNYHA(ニューヨーク心臓協会)による心機能分類なんですが、Ⅰ期はと申しますと・・「心疾患を有するが、身体活動に制約が無く通常の労作で、疲労・動悸・呼吸困難あるいは狭心通を生じないもの」で、Ⅱ期は「身体活動に軽度の制約のあるもの、安静時ならびに軽労作では無症状のもの・・強度の負荷はダメなんだけど・・」こんな感じに理解していただければ・・・。

心臓の働きは?“ポンプ作用“って簡単に言うけど・・考えてみた事ある?

 

ポンピングの回数~心拍数を1分間に60回(として)1時間では60×60=3600回/1Hr

 

→1日として3600×24=86400回/1日→人生70年として(30歳の方は×30ね)86400×70=6048000/人生  しかも空打ちじゃなくて、血液を一回に5リットル出し入れしてる・・休みなし!(たまには休んでたりもするが・・?)ドックンドックンってこれ見よがしに音立てながら・・・心臓を動かす筋肉(心筋)や、酸素とか栄養とかを送る冠動脈もガッツリ働いているわけですよね~血管の中の血液が、サ~ラサ~ラ流れていれば問題無いのですがねぇ~最近・・・すぐに息切れしちゃったりしませんか?それに血液ドロドロの状態では、心臓に負担がかかってきちゃいますよ!活性酸素は蔓延してるし・・・ヒトは(一部はそうでないかもしれないが)運動しなくなったし・・・ストレスたまるし・・生活習慣病は増えてきてるしね・・・・・体が錆びる一方ですよね~

ここで、ホーソンに戻って考えてみますと、なんと*カテキンが含まれてる!

カテキンはポリフェノールの一種カテキンが作用する生理活性には、血圧上昇抑制作用とか血中コレステロール調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗菌、抗アレルギー作用など・・・・それに血圧に関係する、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害作用なんかも・・・血圧の調整効果も認められるそうなんですよね

実にたくさん・・・いい~仕事をしております。

「勘定奉行にお任せあれ~・・」とコマーシャルがあったけど・・知ってる?・・・あれはOBCだったっけ?~~ごめん )オリゴメリックプロアントシアニジン(3回一気に言える)と言う成分が含まれているとこなんですよね~OPCって自然では、ぶどうの種子やピーナッツの薄皮などに含まれてまして、作用は毛細血管の保護作用や活性酸素除去にはかなり期

待の持てる成分。ビタミンCとの相乗効果もお見事ビタミンCの働きを助けてコラーゲン(蛋白質)の生合成を促進させる効果もあったりして、毛細血管や肌細胞に対してもかなり有効なわけね!それに・・・蛋白質の保護修復作用も高いと言われているから・・・美容面では見逃せない成分よねぇ~それに、活性酸素(フリーラジカル)補足効果(FRSE)という事が注目されているそうな。病気のほとんどに関係していると言われる活性酸素!不要なものをすばやく除去する事はとっても大事!しかも・・高速スピンで!今時は、要らなくなっても捨てれないってヒトが多いそうだから・・・・

ホーソンには、他にも、OPCに加えて、フラボノイド配糖体のヒペロシドやビテキシンなんかにも抗酸化作用が期待できますしね、やっぱしこっちも・・・抗酸化作用!血管の老化を防いだり、血管そのものを健やかに保つ作用なんかに期待が持てるんですよね

 

心臓のポンプ作用の調節に期待が持てるってドーユーコトか考えてみると、心臓には自動能があって、刺激伝導系っていう仕組み・・・心臓をブルン~ブルン~って動かしている・・・・・・(ピッツピッツって電気信号が、心臓の右上部分から下側まで伝わる仕組み)が備わっているから、グワッシュグワッシュと送りだされた血液が、全身にサ~ラサ~ラ流れてていき、心臓にも栄養や酸素がきちんと送られて・・・これで、心臓のポンプ機能だって穏やか~に働けるはずなんだけどもね。

どっかにつまりがあって流れが悪くなって押し出す力がヒートアップしてきたりすると・・・・ポンプ機能だってうまくいかなくなるってもんよね~~どっかおかしいぞって感じとって、心臓に出入りする血液量を調節して、ポンプ機能を調節するらしいっていうからホーソンというメディカルハーブはすごいな~・・結果・・・血圧の調整にも関与してくる事になりますよね~。

 

実際、ホーソンは、今時の植物療法でも、うっ血性の心不全の初期の症状や狭心症、心臓の周囲の圧迫感、老化による心臓の機能低下やそれに付随する不眠に対しても利用されているそうですよ。ちなみにハイビ・・・もたま~に愛用しております!

病院には行ってないけど、最近・動悸が激しい・・・とか、恋をしているわけでもないのに胸が!キュッ“と占めつれられる気がするとか・・・歩くと直ぐに息切れしちゃって・・・でも、休めば直ぐ治るんだよな~~なんて、ちょこっと気になる方は、ホーソンを試してみてくださいませ‘‘(*^_^*)‘‘きっとお役に立つと思いますよ

 

でも、 油断禁物だからね”メディカルハーブは薬じゃないしお医者様に相談だって事もイッパイ事あるよ医療機関(西洋医学ね)に罹るチャンスを失わせては、植物療法の名がすたるってもん今時の医療と、伝統的な植物療法(今では、随分と成分とか効能とか・・・が解かってきてはいるが・・・)上手に付き合って健康維持増進に努めるべしだからね。くれぐれは、ここんとこよろしくお願いしたいとこよね~~~

じゃまたね。